クラロリはパニエをはかなくてもいい! アンダースカート・ペチコートの使い分け

クラロリとは?」という入門編を終えたら、これからクラロリを始める方への実践編です。
基本的にはクラロリの話ですが、他のロリィタ初心者さんにも参考にしていただければ幸いです。

まずはパニエについて。
ロリィタファッションには必須と思われがちなパニエですが、意外と「がっつりスカートをふくらませるのは苦手」「最初はハードルが高い」と思う人も多いです。
でも大丈夫です、パニエを回避してロリィタデビューはできます

ただ、アンダーウェアいっさい無しでロリィタ服を着ることをおすすめしているわけではありません
パニエもアンダースカートも何も無しだと、着られるお洋服がかなり制限されて、もったいないです。

ポイントは、お洋服のシルエットにあります。

パニエに抵抗がある

「こてこての甘いロリィタは苦手だけど、クラロリはすてき。着てみたいけど、パニエをはくのに抵抗がある
というお声をよく聞きます。
これで始められないというのは、とってももったいないんです!!

なぜなら、クラロリでは必ずしもパニエを仕込む必要はないから

ロリィタファッションは必ずパニエをはくべし、という決まりはありません。
たしかに甘ロリは比較的パニエの着用率が高いですが、BABYやパイレーツのお洋服でもパニエなしで着られるものもあります。
クラロリはそこまでボリュームを出さないので、ますますパニエは必須アイテムではなくなります。

パニエ=オーガンジーやハードチュールのボリューミーなものと想像するから、ハードルが上がるのだと思います。
ソフトチュールやシフォン素材であれば、ボリュームは控えめで、抵抗も少なくなるのではないでしょうか。

わたしはハードチュールのパニエを1枚だけ持っていますが、めったに使いません。
クラロリにはアンダースカートを愛用しています。
アンダースカートではボリュームが足りず、ラインが綺麗に出ないときのみパニエを着用します。
お洋服のデザインによっては、むしろアンダースカートすらないほうがいい場合もあり、そのときはペチコートを使います。

アンダーウェアの名称は各ブランドで異なりますが、ここでは便宜上、以下の定義で書いています。(この記事内で説明するための便宜上です)
パニエ:ボリュームを出すための見せないインナー

アンダースカート:パニエより控えめなボリュームを出す、見せることも可能なアンダーウェア

ペチコートペティコート):ボリュームには関係しない、透けるのを防止する見せないインナー。フリルやレースが付いた裾だけ見せたり、丈感の調節にも使用。

最終的には好みですが、お洋服のラインが綺麗に見えるアンダーウェアを使い分けの基準にするといいと思います。
クラロリの場合は裏地がついている程度ですが、甘ロリやゴスロリ系のお洋服には、最初からスカート部分にチュールレースなどが仕込まれていて、アンダーウェアなしでもある程度のボリュームや独特なラインが出るものもあります。

便利なアンダースカート

そもそもアンダーウェアがいらないのではないか、と思う方もいるのではないでしょうか?
実はわたしもパニエに対する抵抗が強く、最初はアンダーウェアは必要ない! と思っていました。(実際、すとんとしたシルエットで、あまりギャザーを寄せていないお洋服の中には、パニエをはくと、むしろおかしいものもあります)

でも、初めてVictorian maidenのドレスをなんのアンダーウェアもなく着たとき、鏡に映る自分を見て心底がっかりしました。
もさっとしたシルエットになり、細くしぼるウエストとふわっと広がるスカートというメリハリがないため、足も短く見えるし、我ながらひたすらダサいとしか言いようがありませんでした。
たっぷりとギャザーを寄せて作られているのに、そのスカート部分を広げずボリュームを出さな過ぎると足元にもたついて、シルエットが綺麗に出ないんですね。

そのときに、アンダーウェアに対して、もっと柔軟な発想が必要だと知りました。
疑問がある方は、実際にロリィタブランドのお洋服を着て鏡の前に立ってみてください。モデルさんの着用画像とはまったく異なるはずです。(普段のお出かけ時に、写真撮影ほどのボリュームは必要ありませんが)

それでもパニエには抵抗があったので、同じくヴィクトリアンメイデンのアンダースカートを購入しました。
正直、とても悩みました。
だって、基本的には内側にはいて外からは見えないものに、普通のスカートと同じお値段というのは厳しい出費です。気軽なお買い物ではありません。
でも、このとき決断してよかったと思っています。アンダースカートの良さを実感したことで、お洋服によってアンダーウェアを使い分ける良さも経験則として知ることができ、結果としてパニエに対する抵抗感もなくなりました。

アンダースカートには、これらのメリットがあります。
・パニエほどのがっつりしたボリュームはない
・あくまでナチュラルに、ふんわりと裾を広げることができる
・丈の短いお洋服の下にはいて、丈感の調節ができる
・バッスルスタイルや、裾部分に斜めに切り込みのあるお洋服の、見せるアンダースカートとして使える
・前開きにできるブラウスワンピースやスカートの、見せるインナーとすることで、コーデの幅を広げることができる

シフォンかコットンかはお好みですし、両方あればなお便利です。
迷うなら、皺になりにくいことと、どんなお洋服にもあわせやすい汎用性の高さから、最初はシフォン素材がいいと思います。
ロング好きなら1枚目でロング丈を購入するのもありでしょう。

お色はオフホワイト・生成り・黒あたりにすると合わせやすく、コーディネイトしやすいです。
はっきりしたお色味のあるものは、追々買い揃えていくと良いかと。

ちょっと上級編ですが、お色や形がアウターに響かなければ、普通のスカートをアンダースカートとして代用することもできます。
プリーツのようなしっかりとした形のあるものより、シフォンなどのふわっとした素材でナチュラルなデザインのほうが合わせやすいです。

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アンダーウェアの使い分けとパニエ

参考までに、わたしがクラロリを着るときの、アンダーウェアの使い分けです。

・基本的にはアンダースカート! 8割はこれ
・アンダースカートすら要らないシルエットの場合、ペチコート(1割)
・アンダースカートではボリュームが足りず、シルエットが美しくない場合のみ、ハードチュールのパニエ(1割)

ざっくりまとめると、わたしのアンダーウェアの使い分けの基準は「そのお洋服が最も美しく見えるラインをつくれるもの」です。
背面にシャーリング仕様の編み上げがあるかなど、お洋服それぞれのつくりによって、理想的なシルエットを演出できるアイテムは異なります。
なので、ボリューム大・中・小と揃えておくと、とても便利です。甘ロリさんだと、ボリューム最大のパニエが何枚も必要になるので、クラロリはとても少なくて済むほうです。

ちなみにパニエは見せることを想定しない着方をしていますし、滅多に使わないので、キャサリンコテージの安い物を使っています。1枚で充分なので重ねません。
アンダースカートの万能性に感動してから、パニエに対する苦手意識は薄れました。

パニエが苦手だという方には、まずはアンダースカートを試してみてはどうでしょうか?
着てみたけどやっぱりダメ、という場合も、ひとつの発見です。食べず嫌いで自ら可能性を捨ててしまうのはもったいないです。

ポートレートなど、お写真を撮る際には、普段アンダースカートで済ませているワンピースにもオーガンジーやハードチュールのパニエを使うほうがより美しく映ります。
必需品ではありませんが、1枚あると便利です。

ちなみに、ロリィタ体験サロンのMaison de Julietta(メゾンドジュリエッタ)さんでBABY(※甘ロリのブランド)のお洋服を着た際は、パニエを3枚お借りしました。参考までに。

ペチコート

ワンピースのシルエットによっては、アンダースカートもはかないほうがシルエットがすっきりしていい場合もあります。
その際は、透けないように乙女のマナーとしてペチコートをはきましょう。
アンダースカートのボリューム感も嫌だという方も、ふくらませる機能はないので、ペチコートはぜひ着用してください。
これは下着なので、見せない、というより見えてはいけないです。裾にレースなどがついていても。
腕を上げても裾から見えないか確認してみてくださいね。

ただし、下着ではなく、最初から裾を見せることを想定して作られているペチスカートなどは別です。
参考はFavoriteのペチスカート。
こういったスカートは、ワンピースやスカートの下に履いて華やかさを増したり、短い丈のお洋服を着る際の丈感の調節として使えます。

ロング丈の場合

くるぶしまであるようなロングのスカート・ワンピースに、通常丈のアンダースカートやパニエを合わせると、変なところにボリュームが出て不自然になります。
何も仕込まないか、きちんとロング丈のアンダースカートを買い求めるほうがいいです。

着る順番

アンダースカートやパニエは、ワンピースやジャンパースカートに着替えた後、最後に下からはきます
先に入れてしまうと、変なところが捲れ上がったりするので注意しましょう。

まとめ

クラシカルロリィタファッションにおいて、パニエは必需品ではない。
自然なふんわりとしたボリュームが出せて、あらゆる着回しに対応するアンダースカートがおすすめ。
最終的には、ボリュームや丈の違うものをいくつか揃えて、それぞれのお洋服のラインが最も綺麗に出るアンダーウェアを選ぶのが理想。

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3.クラロリに身長・年齢は関係ない ピンクもあり(誤解や先入観は損)
4.見られる覚悟と柔軟性 結婚式にクラロリはあり?
5.ワンピース1枚から靴まで クラロリのコーディネイトの基本
6.クラロリ初心者のマナー&ルール
7.クラロリの髪型とヘアアレンジ
8.クラロリのナチュラルメイクの仕方(基本)
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上品なクラシカルロリィタ(クラロリ)のブランドまとめ
王道のクラロリブランドVictorian maiden(ヴィクトリアンメイデン)
甘めなクラロリブランドInnocent World(イノセントワールド)

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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