クラロリ・ロリィタ初心者がおさえておきたい5つのこと

1.ジャンル・種類を知る

ロリィタを愛好する人は、甘ロリやクラロリを「ゴスロリ」といわれたり、クラシカルロリィタを「クラシックロリィタ」と間違われたり、一般のレディースブランドをロリィタと混同されたり(多いのはaxesなど)、するのを嫌がります。
間違われても口に出さないだけで、心の中では「違うんだけどな…」と思っています。
一般の方ならともかく、たとえ初心者であってもロリィタファッションに踏み入っているなら、さー…っと引かれてしまう可能性があります。

ひとくちに「ロリィタファッション」といっても、ジャンルが色々あります。
まずはその違いと、代表的なブランドを知っておきましょう。

甘ロリ姫ロリ
ロリィタと聞いてまず最初に思い浮かべる、ふりふりひらひらした、ピンクの甘い砂糖菓子みたいな、絵本に出てくるお姫様のようなスタイルを特にカテゴライズするとき、「甘ロリ」または「姫ロリ」と呼びます。
甘ロリと姫ロリの違いに関しては、明確な線引きはなく、個人の好みと感覚です。
BABY, THE STARS SHINE BRIGHT(通称ベイビー)、Angelic Prettyが代表的なブランドです。

ゴスロリ
ゴシックアンドロリィタ」の略。その名の通り、ゴシックとロリィタの融合です。
甘ロリが砂糖菓子なら、ゴスロリは棘を持つ薔薇でしょうか。ダークで、少し辛口、退廃的な雰囲気が特徴的。
モノクロ、特に黒をメインとし、白・ボルドー・ネイビーを差し色にすることが多いです。
sheglit、ATERIER PIERROT、Moi-meme-Moitieなど。

クラロリ
クラシカルロリィタ」の略。甘ロリがお姫様なら、クラロリはお嬢様。
甘ロリほど装飾過剰ではなく、ゴスロリのようなダークさのない、控えめで上品な乙女のスタイル。
Victorian maidenInnocent Worldが代表的なブランド。⇒詳しくは「クラロリとは」をご参照ください。

この3つに大別されますが、和ロリや華ロリなど、他にも色々なジャンルがあります。⇒ロリィタファッションの分類

2.ひとつのジャンル・ブランドに限らない

好みは人それぞれです。
特定のブランドだけにこだわる方もいれば、ブランドもジャンルも越えて好きなものを着る方もいます。
今日はクラロリで明日はゴスロリ、というパターンもありますし、高校・大学時代に甘ロリを通過し、その後クラロリに転向するなど、変わっていくこともあります。

「一度クラロリを始めたら、甘ロリやゴスロリなど他のジャンルを着てはいけない」とか、
「頭のてっぺんから爪先まで同じひとつのブランドでコーディネイトしなければいけない」とか、
そういう不文律はありません。

3.トータルコーデをする

ロリィタファッションはトータルコーディネイトで着るものです。
たとえば、クラロリのワンピースを着て、ヘアメイクを何もせず、お靴やお鞄も合わない物では、おかしいです。お着物を着たのに帯をしていないような感じですね。

ひとつのブランドにこだわって揃える必要はありませんが、小物ひとつに至るまで細かく気を配って、お色や形などのバランスを考えてトータルコーディネイトをしましょう。
メイクやヘアスタイルも、それぞれのジャンルでまったく異なるので注意が必要です。

甘ロリはつけ睫毛で目をぱっちりと、チークをたっぷりのせて薔薇色の頬に、唇をうるうるにしてドーリーに仕上げます。金髪やピンクなど、明るい髪色も多いです。
ゴスロリはチークや口紅などピンクを使わず(逆に鮮血のような真っ赤な口紅をすることも)、ガーリーな要素を引いたメイクをします。アイラインを強調して引き、デコラティブなつけ睫毛をすることもあります。
クラロリはあまり盛り過ぎず、メイクも髪型もナチュラルな上品さが望ましいです。

4.他人様に迷惑をかけない

「いや何を当たり前のことを…」と思われるかもしれませんが、パニエやボンネットなど、ロリィタファッションは何かとボリュームがかさばります。
パニエをがっつり3枚重ねているなら満員の時間は避ける・電車やバスでは座らない、映画や舞台を観るときはボンネットを外すなどの配慮が必要です。

ロリィタはとにかく目立つ上に、少数派のため、どうしても批判されやすいです。
ほんの少しのマナー違反でも過剰反応され、「ロリィタは皆そうだ、だから嫌なんだ」と他の淑女なロリィタさんを巻き込んでしまうため、普通の人以上に良識ある言動を心がけています。

公共の場をふさいだり、大声を出したりしない、地面や床に座り込まないなど、ごくごく常識的なことですが、初心者さんでもロリィタファッションをするならマナーを守らないと、お姉さま方からひんしゅくを買ってしまいます。
また、好みや感性・考え方は人それぞれです。あきらかにおかしいと思われるコーデをしている方がいても、好きではないブランドがあるとしても、口には出さず、心の中だけにとどめましょう。
他者を否定せず、どうしても受け入れられない場合は静かに大人の距離をとりましょう。

マナーとは自由を縛るものではなく、大好きなお洋服を心から楽しむために必要な、乙女の礼儀なのです。

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5.聖地は原宿

お洋服は語るものではなく着るものですから、「ロリィタの歴史から学ばなきゃいけない」なんていうことはありません。
ただ、原宿で生まれたストリートファッションであり、東京なら原宿と新宿三丁目が聖地であることは知っておくといいですね。
また、西洋人形に憧れても、モデルさんが金髪碧眼でも、本来は日本人の顔とスタイルに合わせてつくられているので、実は日本人が一番着こなしやすいです。

ラフォーレ原宿のB1.5Fには、たくさんのブランドが入っているので、色々なジャンルを見たい方・これから始めたい方は必見です。
修学旅行の自由時間など、限られた時間で満喫したい方にもおすすめです。

B1.5F
・ATELIER PIERROT(アトリエピエロ)
・abilletage(アビエタージュ)
・ALICE and the PIRATES(アリスアンドザパイレーツ)
・ALGONQUINS(アルゴンキン)
・Angelic Pretty(アンジェリックプリティ)
・MRcorset(エムアールコルセット)
・SWIMMER(スイマー)
・NILE PERCH(ナイルパーチ)
・MIHO MATSUDA(ミホマツダ)
・MINT NeKO(ミントネコ)
・Maison de Julietta(メゾンドジュリエッタ)←ロリィタ体験サロン
・Metamorphose(メタモルフォーゼ)
・MEDI STORE(メディストア)

さらに2FにはJane Marple(ジェーンマープル)が入っています。
また、ラフォーレではありませんが、原宿にはBABY, THE STARS SHINE BRIGHTの本店があります。

※Innocent World原宿店は閉店しているので、ご注意ください。

以前は第二の聖地、新宿マルイワンがありました。
小さな鉛筆型のビルでしたが、建物全体がロリィタ系のブランドで占められていたので、非常に入りやすく、お買い物もしやすく、いつも賑わっていました。
※現在は新宿マルイワンはありません。
新宿マルイアネックスという別の建物の6Fと7Fにほとんどのブランドが移行し、6Fと7Fを合わせて「ワンフロア」という名前が残されています。
ただ、一般のレディースファッションと同じ建物に入っているせいか、かつてほどロリィタさんを見かけなくなりました(´・ω・`)

アネックスから離れますが、新宿にはInnocent Worldの直営店があります。
また、アネックス7FのケラショップではVictorian maidenもInnocent Worldもお取り扱いがあるので、クラロリさんにおすすめです。(クラロリもロリィタファッションのひとつですが、メイデンもイノワも大阪に本店を構えているので、クラロリの聖地は大阪かもしれませんね)

新宿マルイアネックス 7F
・BABY, THE STARS SHINE BRIGHT
・gouk(ゴウク)
・Angelic Pretty
・metamorphose
・KERA!SHOP(ケラショップ)

6F
・ALICE and the PIRATES
・Jane Marple
・EXCENTRIQUE(エクサントリーク)
・PUTOMAYO

また、2FにはMILK、MILK BOYも入っています。
好きな方は見るだけでも楽しいので、ぜひお気に入りを見つけてください。

ブランド名一覧からロリィタ傾向を検索

具体的な始め方

ゼロからクラロリを始める方法はこちらです。
①パニエははかなくてもいい! アンダースカートとペチコートの使い分け
②クラロリの線引きと安いお洋服
③身長・年齢は関係ない、ピンクもある クラロリに多い誤解と先入観
④見られる覚悟と柔軟性
⑤ワンピース1枚から靴まで クラロリのコーデの基本
⑥初心者のマナー編
⑦クラロリの髪型とヘアアレンジ
⑧クラロリにふさわしいメイクの仕方
⑨コーデ応用と第二の必需品

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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