ロリィタファッションの「着方」とルール(クラロリ含む)

お着物と同じく、ロリィタファッションには独自の「着方」というものがあります。
それを踏まえた上で自分なりのコーデ・工夫をすることが「粋」です。

ただ、ロリィタに限らず、「お洋服の着方」なんて誰も教えてくれないし、今さら聞けない…(/ω\)
そんなお悩みは、あなただけではありません!
今回はロリィタファッションの基本的なルールとしての着方と、具体的な着る手順をまとめました。
基礎の基礎編なので、習得している方は読み飛ばしてくださいね。
※絶対的な決まりではありませんし、時代の流れで変わっていく可能性もあります。人によって意見が分かれるところもあると思います。あくまで基本的には、という話だと予めご了承ください。

露出しない

年齢に関係なく、世間で何が流行していても、ロリィタファッションは露出を避けるのが基本です。
ノースリーブや肩を全面に出すオフショルダーは、それだけで着るものではありません。
必ずブラウスやワンピースを下に重ねましょう。
上からボレロやカーディガンを着るのであれば、中はノースリーブでも大丈夫ですが、脱げないので不便です。

トータルコーデをする

ロリィタファッションというのは、トータルコーディネイトで着るものです。
ワンピースだけ買って、お靴やお鞄がまったく合わないもので、すっぴんでぼさぼさの髪型では良くありません。
ひとつの同じブランドで頭のてっぺんから爪先までそろえる必要はありませんし、ロリィタでないブランドを取り入れてもOKですが、小物ひとつに至るまで全体のバランスを考えて合わせましょう。
また、それぞれのジャンルにふさわしいヘアメイクをするのも大切です。

ここからは具体的な着方です。

身支度の順番

お着替え→メイク→ヘアセットの順が一番スムーズです。
メイクを先にしてしまうと、着替える際お洋服に口紅やアイシャドウなどがついて汚してしまう可能性があります。
また、ヘッドドレスやボンネットを装着してから着替えるのは、すべて前開きでないと大変です。

お洋服を着る前に

まずは全身が映る鏡を準備しましょう。(動かせる鏡がない場合は、着替えた後で確認しにいってくださいね)
小さな鏡を見ながらメイクをすると必要以上に濃くなってしまうため、大きな鏡を使ったほうが良いのと同じで、全身のバランスを実際に見ながらトータルコーディネイトをすることが大切です。
前日の夜、頭の中でシミュレーションしたときはベストだと思ったのに、着てみたらちょっと違う、ということはよくあります。

次に、着替えるお洋服を一式、すべて準備しましょう。
お着物を着るときと同じです。
着替えながらごそごそとあれこれ探していると、不要な汗をかいてしまうし、パニエなどでボリュームのある状態で動き回ると、机の上の物をひっかけて落としてしまったりと、色々せわしないです。
朝の忙しいときに、無駄な時間を消費してしまいがちです。
ぜんぶ準備してから、着替え始めるといいです。

パジャマや部屋着を脱いで、汗をかいていたら、「汗ふきとりさらさらシート」などで拭いておきましょう。

1.下着

まずはブラジャーです。
体の前でホックを引っかけて、ぐるりと後ろへ回して、肩紐に手を通すという身につけ方をしていませんか?
これは絶対にダメです。今からでもやめたほうがいいです。
習慣とは恐ろしいもので、このやり方を何十年としていくと、そういう風にお肉がついてしまい、バストの形も崩れていきます。

必ず正面から腕を通し、後ろでホックを引っかけましょう。
最初はなかなかできず、苛々してしまうかもしれませんが、毎朝やっていたら必ず慣れます。

ロリィタファッションを愛好する人なら、バストが小さいことより、大きいことにコンプレックスを感じてしまうことが多いです。
そういう方は、ぜひ、お高めのきちんとした下着屋さんに行って、店員さんのアドバイスに従って、試着もして、きちんとバストにあったブラジャーを買ってみてください。
もしかしたら、ワンピース並みのお値段がするかもしれません。
でも、小さめのブラジャーに無理におしこむより、バストにぴたりと合った最適なブラジャーを身につけるほうが、綺麗な形に収まり、揺れの防止や着痩せに繋がります。
最終手段はさらしを巻くことになりますが、これも苦しくし過ぎない正しい巻き方があります。
せっかくのバストですから、さらしで潰してしまうより、最適なブラジャーで収まりよくするほうがおすすめです。

2.肌着

半袖のお洋服には、ノースリーブのキャミソール、長袖の季節には半袖・長袖のヒートテックなどを中に着ます。
たとえ透けなくても、ブラウスにジャンスカを重ねるから見えなくても、ブラジャーの上に直接ブラウスやワンピースを着てはいけません。
地肌に触れさせると、汗や皮脂が直接ブラウス・ワンピースについてしまうので、汚れや匂い、お洋服が長持ちしない原因にもなります。

また、暑がりだと着るものを少なくしてしまいがちですが、汗っかきの人ほど実はちゃんと、汗を吸収しやすい肌着を着ておくほうが快適に過ごせます。

逆に冬は、ロリィタファッションというのはセーターやパーカーなど暖かい上着があまりないので、長袖ワンピースの下に長袖のヒートテックやTシャツなどを、アウターに響かないよう着込むといいです。

3.ソックス・タイツ

タイツやオーバーニーなど、ソックス類をはきます。
この段階ではいておかないと、後からだとスカートのボリュームが邪魔をして大変です。
ソックスガーターをする場合は、このときに留めておきましょう。

4.ドロワーズ

ソックス類のついでに履いてしまってもいいですし、最後でもOKです。
レースがひっくり返ったりしていないかチェックし、リボンも結んでおきます。
パニエの後に履くとレースが裏返る心配がなくなります。

真夏は無理することはないですが、ドロワーズは通年で常にはいておくものです。
ロリィタファッションはパニエやアンダースカートでスカートを広げて持ち上げるので、階段やエスカレーターなどで下の人にスカートの中が見えやすいです。
裾からあえて見せる・見せないにかかわらず、ドロワーズはロリィタのたしなみであり、必需品です。盗撮対策にもなります。

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5.ブラウス

ジャンパースカートはノースリーブで着るものではないので、必ず下にブラウスを着ましょう。
(ワンピースの上にジャンスカを重ねるのもありです)
ボレロやカーディガンを羽織るなら省略してもいいですが、脱げないので不便です。

上からジャンパースカートを重ね着するときも、ブラウスのボタンは一番下まで留めましょう。見えないからと面倒がって留めないと、アウターやシルエットに影響します。
後ろに編み上げやリボンがある場合、きちんと結びます。
リボンがボタンで付け外しができるタイプで、むしろアウターに響きそうであれば、外しておきます。

6.ジャンパースカート・ワンピース・スカート

ロリィタファッションのワンピースやジャンスカは、初めての場合、「どこからどうやって着るの…?」とまったくわからない場合があります。
まず、ジャボタイや襟元のリボンがあれば取り外し、ウエストリボンは解いておきます。
背面や左脇にファスナーがあれば下ろし、襟元にボタンがあれば外しておきます(飾りボタンの場合も多いので注意)。両方ともないお洋服もあります。
下から持ち上げるようにして着ることのできるお洋服もないことはありませんが、できればしないほうがいいです。
裏地も確認した上で、体を入れるべき場所に裾から首元側へ向かって手を入れておき、そのまま頭からかぶるのが一番着やすい方法です(なので、この段階ではまだメイクをしていないほうがいいです)。
頭まで通したら、両腕を入れて、裏地が引っかかって上がりやすいのでそれらを直して、ファスナーを上げて、ボタンを留めて、ウエストリボンを結んで、ジャボタイや襟元のリボンをつけます。
もしも、どこかで引っかかる感じがしたら、無理に突き進まず、引っかかっている箇所を確認して、慎重に着ましょう。ロリィタファッションは繊細なつくりなので、無理やり着ると破れたり破損の原因になります。

ジャンスカとワンピースはボリューミーなものが多く、けっこう着るのが大変です。
着ただけでひと仕事終えた感じになりますが、編み上げやウエストリボンをきちんと結び、あちこちにあるリボンの結び忘れがないか確認し、フリルやレースの襞を整えましょう。

7.パニエ・アンダースカート・ペチコート

アンダースカートやパニエは、最後に下からはきます。
何枚か重ねる場合は、一番下にするものを最後の順ではきましょう。
アンダースカートも仕込まない場合はペチコートをはきます。
また、アンダースカートをはいていても透けるようなら、透けなくなるまでペチコートを重ねます。

ドロワーズがまだの方は、このときに忘れず履いておきましょう。

鏡で全身を見て、最終チェックをしてください。

8.シューズ

ストラップ付のローヒールシューズが一般的です。
事前にストラップの長さを足首に合わせておきましょう。
サンダルの場合も、ミュールより、ストラップの付いたもののほうが望ましいです。

アクセサリー類

アクセサリーをつける場合は、着替えた後のほうがいいです。
お洋服に繊細なレースやリボンを多く使っているので、ひっかけに充分注意しましょう。
金具をレースに引っかけると、ほつれたり破れたりしてしまいます。
万が一ひっかかった場合は、慌てて取ろうとすると酷くなるので、落ち着いてゆっくり外しましょう。

お化粧室を使う時は

慣れないうちは大変です。
これもお着物と同じ要領で、一番下にはいているもので上へ包み込むようにして、すべてのお洋服をまとめてしまうと楽です。
また、お化粧室を出る前に、パニエやアンダースカートを整え、ワンピースやジャンスカ、ソックスのレースやフリルがひっくり返っていないか必ず確認しましょう。

まとめ

「何故そんな決まり事があるの?」
「お洋服は他人のためじゃなく自分のために着るものじゃないの?」
「それ守る必要あるの?」
と疑問に思う方もいると思います。
正直、ロリィタファッションに独特な着方をきちんとしているかどうかなんて、同じロリィタさんにしかわかりません。
誰にどう見られようと、自分の好きなように着ればいいという意見ももちろんあると思いますし、それを否定するつもりもありません。

ただ、「最初から何も知らずに着てた」というのと、「基本は知った上で、あえて違う着方をした」というのとでは、まったく話が違いますよね。
わたしの経験談ですが、周りにロリィタを着る友達もいなくて、独自ルールがあるなんて思いつきもせず、最初はめちゃくちゃな着方をしていました。後から知って、とんでもなく恥ずかしかったですし、そのジャンルのお姉さま方にご迷惑をおかけしたと反省しました。
これから始める初心者さんには多くの不安があると思いますが、少しでもお役に立てれば幸いです。

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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