ロリィタファッション関連の漫画や小説などの作品(クラロリ含む)

着ていても着ていなくても、好きなロリィタファッションが小説や漫画で読めたら嬉しいですよね。
ロリィタブランドの出てくる小説といえば、乙女のカリスマ嶽本野ばら先生の作品が有名です。
イラスト集や雑誌、ロリィタさんやクラロリさん憧れのヴィクトリア朝英国を舞台にした漫画・小説もご紹介していきます。

小説と漫画に関しては、管理人が実際に読んで、おすすめな作品を掲載しています。
随時、更新していきますね。

実在のロリィタブランドが登場する嶽本野ばら先生の作品

・「エミリー」

「この残酷な世界に生み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね」

(本文より)

「ミシン」を真っ先に挙げるファンが多いと思うのですが、個人的に一番好きなのが「エミリー」で、4回は読み返してます。
表題作の他、「レディメイド」「コルセット」が収録されていますが、表題作「エミリー」が一番好きです。
すべて短編なので、読書が趣味でない方も入りやすいと思います。
「エミリー」には、Emily Temple cuteとラフォーレ原宿がメインに出てきます。
嶽本野ばら先生の作品内では、実店舗に具体的なお洋服の名称まで細かく描写されるので、エミキュを知っていれば、それだけで楽しめます。
が、エミキュやロリィタファッションとはかくあるべし、というような主題ではありません。
過酷な苛めを受ける主人公と、性的マイノリティの「あなた」との間に在る、恋愛感情と容易にひとくくりにはできない、焼け付くような切なさ、狂おしさ、けれどページをめくる手を止められない熱情。
主人公を支えるエミキュのお洋服とラフォーレ原宿という場所。
特別ロリィタを愛好しない人であっても、「エミリー」はぜひ一度読んで欲しい作品です。

・「下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん」
非ロリの一般の方にも広く知られた爆笑必至の名作ですが、意外にも「映画は観たけど原作は未読」というロリィタさんが多いのが残念です。
というか、もったいないです!
BABY, THE STARS SHINE BRIGHTを愛してやまない主人公・桃子と、時代遅れなばりばりのヤンキー・イチコこと白百合いちご。
何もかもが正反対で、お互い振り回されながら、不思議な友情が芽生えていく二人。
息をするように嘘をつく桃子の性格や、BABYを立ち上げたデザイナー磯部様とのエピソード、笑い転げながら先を読む手が止まらないのに、最後にほんのり、じわっとくる。
こちらも何度も読み返してしまう作品です。
とても上質なギャグが楽しめるので、読書が得意でない方にも読みやすいのではないでしょうか。
個人的には「なんでイボコロリなんだ!」が至上の名言かと( *´艸`)

・「下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件」
かの「下妻物語」にはなんと続編があるんですよ!!
これも意外と知らない方が多いので、未読はもったいないのでおすすめです。
桃子とイチコにまた会えるだけでもファンには嬉しいですが、変わらない二人がいて安心します。
「殺人事件」とサブタイトルにあるので、シリアスなのかと身構えてしまうかもしれませんが、テンポ感も変わらず、一冊目と同じノリで読むことができます。
ただ、最後は一冊目以上に泣けてしまいますね…。
BABYの実店舗から具体的なお洋服、実在する磯部様とのエピソードが、ロリィタファンにはとても興味深く、面白く、必読です!

・映画「下妻物語」
実際にBABY, THE STARS SHINE BRIGHTが衣装協力している、深田恭子さん・土屋アンナさん主演の映画版もどうぞ(*´∀`*)

・「ハピネス」

「私ね、後、一週間で死んじゃうの」

(本文より)

突然、余命一週間と宣告された彼女が、憧れのInnocent Worldでロリィタデビューし、最後の一週間を主人公と生き抜くお話です。
高校二年生のカップルに余命一週間というと、ありがちな設定だと思う人もいるかもしれませんが、典型的なお涙頂戴では決してありません
もちろん泣けるところもありますが、ぜひ最後まで読みきってください。
二人は誰よりも幸せで、これ以上ないハッピーエンドが待っています。
現在は撤退してしまったイノワ原宿店と、大阪本店が丁寧に描かれているので、イノワ好きにもたまらない一冊です。
「エミリー」と「ハピネス」は、「下妻物語」より多く読み返しています。

・「ハネ」
「ロリヰタ。」収録の短編「ハネ」では、Metamorphose temps de filleを主人公が愛用しています。
とても切なく、美しい物語です。
「エミリー」や「ハピネス」が好きな人におすすめです。

・「ミシン」
ロリィタブランドではありませんが、ロリィタさんから熱烈に愛されるMILKが描かれています。
ロリィタのバイブルとして愛され続ける小説です。
多くは語りません、読んでみてください。

「ミシン2」
「ミシン」の存在感が大きいだけに、続編は必ずしも誰にでもはおすすめしません。
わたしは続編も良かったと思っていますが、一冊目の空気感を壊したくないのであれば、読まない選択肢もありだと思います。

ロリィタファッションのイラスト作品集

・今井キラ様
Angelic Prettyのイメージイラストを担当されていることでも有名な、人気のイラストレーターさんです。
ただ可愛いだけでない、切ない憂いを感じる少女が魅力的です。
新宿マルイアネックスに入っているFEWMANYなどでグッズ展開も多くされています。
アマゾンを始めとする各本屋さんで作品集もあります。


また、ロリィタファッション・ブランドの出てくる作品ではありませんが、小説の表紙もよく飾られています。
・太宰治「女生徒」

・宮木あや子先生「官能と少女」

・嶽本野ばら先生「星のアリスさま」

・Sakizo(早紀蔵)様
中国のロリィタブランドBaroque(バロック)とよくコラボされています。
オリジナリティ溢れるお洋服や、お菓子の擬人化がとてもすてきです。
ご本人のイラスト作品集は即売会等のイベント・委託先書店で求めることができます。
小説の表紙なども担当されています。↓

ロリィタファッションが登場する漫画

・「アンの世界地図」吟鳥子先生(1~5巻 完結)
ロリィタファッションが大好きなアンと、和服美人の秋との物語です。
お洋服に力をもらうアンの姿にとても共感できるし、内容も濃くて素晴らしい作品でした。

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ロリィタファッション誌

・「ゴシック&ロリータバイブル」
現在は紙媒体は終了していますが、やはりロリィタの教科書といえばゴスロリバイブル!
その名の通り、ロリィタファッション愛好者のバイブルです。
特に初心者さんは、最初の勉強に最適だと思います。

・「KERA」(ケラ)
やはり紙媒体は終了してしまいました。
が、ケラショップは健在ですし、ゴスロリバイブルと同じくファンが多いです。

・「melt KAWAII FASHION BOOK」
ロリィタ誌の紙媒体終了が相次ぐ中で、meltという新しいファッション誌が刊行されました。
ロリィタブランド・モデルさんともにゴスロリバイブルとケラの流れを汲んでいます。

・Miel(ミエル)
クラシック&スウィートスタイルマガジン、Miel(ミエル)。
「クラシカル&ロリィタを愛する女性に送るファッションマガジン」とされていますが、クラロリに特化したファッション誌と言うには、ちょっと方向性が違う気がします。
BABYやPrettyなど甘ロリブランドもがっつり扱っているので。
ロリィタブランドに限らず、MILKやピンクハウスも掲載されています。
Q-pot.のチョコレート柄ポーチの付録付き。

・tulle(チュール)
ほんの少しのファンタジーと可愛い大人服をテーマにした、「ガーリー」「Kawaii」「ロリィタファッション」系の写真絵本のようファッション誌です。
ロリィタのみに特化した雑誌ではありませんが、可愛いお洋服全般が好きな人に嬉しいですね。

19世紀英国を本格的に描いた作品

ロリィタさん、中でもクラロリさんが愛するヴィクトリア朝英国を堪能できる本格派もご紹介します。

・船戸明里先生「Under the Rose」(1~10巻 以下続刊)
19世紀英国、ロウランド侯爵家の主アーサー・ロウランドには、8人の息子がいる。
長男から四男は正妻アンナとの嫡男、五男と七男は前任の家庭教師で不審な死を遂げたグレースとの庶子、六男と八男は女医として助手をつとめるマーガレットとの庶子。
カヴァネス(女性の家庭教師)としてやってきたレイチェル・ブレナンの存在が、歪な歯車で危うく保たれていた均衡が崩れ始める。
貴族としてのつとめ、使用人の思い、複雑な愛憎がもたらす悲劇。

「アンダーザローズ」、公式略「あんだろ」。
緻密な時代考証と、美しい絵柄、鳥肌の止まらないストーリー展開で熱烈な支持を得ている、これ以上の本格派ヴィクトリアンストーリーを見たことのない漫画です。
レディ達のドレスばかりでなく、メイドや執事・従僕たちのお仕着せや、リアルに描かれる主従関係もたまらなくすてきです。
主人のアーサーがどれだけ善人であっても、どうしても生じる階下での不満や軋轢にも、目を逸らされていません。
何より、アシスタントがいないなんて信じられない作画の美しさ、見開きを全面に使った大胆なコマ割りと、抽象的で意味深長なイラストのページが個人的に大好きです。
非常にシリアスなお話なので、好き嫌いははっきり分かれると思います。誰にでもおすすめはしません。
けれど、少しでも惹かれたなら、読まないのは絶対に損な、とんでもなくすごい作品です。
無料で数ページ立ち読みできるので、ぜひアマゾンの「なか身検索」を使ってみてください。

・船戸明里先生「Honey Rose」

「ハニーローズ」、公式略「はにろ」。
「Under the Rose」本編の「春の賛歌」が終わり次第、単行本化されるそうですが、現在はKindleのみです。
あんだろとは別作品、とされていますが、あんだろファンには無視できない、魅力的でもあり恐ろしいようでもあるお話です。(船戸明里先生ご本人は、「Under the Rose」とは別物なので読まなくてもいい、むしろあんだろファンは読まないほうがいいともコメントされます)
成長した兄弟たちを見られて感動する場面もあれば、「あああ」と伏してしまう場面もあり…。
いくら別物といっても、ここまで「あんだろ」と矛盾しないのであれば、「あんだろ」のこの先も…という風にある程度思えてしまいます。
読むかどうかの決断は、覚悟がいります。

・篠田真由美先生「レディ・ヴィクトリア」シリーズ(1~4巻)
本格的なヴィクトリア朝英国をベースにしながらも、当時は絶対にありえなかったであろう、「見えないもの」「家具と同じ」であった、使用人たちを大切にする貴族のレディ、その主従関係はとても日本人好みだと思います。
不思議な事件を主従が解決していくミステリですが、設定がたまりません。
舞台は違えど、今の日本人社会にも通じるものがあり、どきりとします。
女性は特に、胸のすくような気持ちになれるシーンがたくさんあります。

・太田紫織先生「オークブリッジ邸の笑わない貴婦人」シリーズ(1~3巻完結)
現代日本で、憧れの19世紀英国式生活を忠実に再現する……なんて、誰もが憧れますよね。
奥様を「奥様」「貴婦人」たらしめるために欠かせないメイドとして雇われた主人公が、決してきらびやかでない、不便で大変な生活に四苦八苦しながらも、「本物のメイド」を目指していくお話です。
「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」シリーズで有名な著者の作品です。


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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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