クラロリ・ロリィタファッションと体型・ダイエット

年齢に引き続き、ロリィタファッションでタブー視されやすい体型について、本音で個人的な考えをまとめました。
着ない人にも、男性にも読んでもらえたら嬉しいです。

ロリィタファッションにふさわしい体型とは

「この体型でロリィタはできる?」
「ゴスロリなら細く、クラロリなら普通、甘ロリなら少しぽっちゃりがいいってホント?」
年齢と同様、女性にとって避けては通れない体重と体型の不安
結論からいうと、わたしは「お洋服が入ればいい」と思っています。

「綺麗事いってない!?」
と思う人もいるでしょうが、「健康的に痩せる」ことの大変さには触れられず、ただひたすら痩せることだけを謳うダイエットのほうが綺麗事に聞こえます。

「ぽっちゃり」なんて信じない!

「甘ロリは少しぽっちゃりがいい」という意見もわからなくはないんです。
頬がふっくらしているほうが可愛いっていうことですよね。
でも、わたしはこういう「ぽっちゃり」発言を絶対に信じません。
「ぽっちゃりは絶対ダメ!」と思っているわけではなくて、そう言う人の「ぽっちゃり」は絶対に「細い人」をイメージしているという意味で、信じていません

友達から、こんな話を聞きました。

男性「俺、ぽっちゃりしてる女の子のほうが好きなんだよね」
女性「何kgまでが許容範囲?」
男性「40kgかな」

☆(゜o゚(○=(´∀`*)宇宙の果てまで飛んでいけ♡

成人女性の平均身長をだいたい158cmとして、40kgって「死ね」って言ってますよね?
こんな風に、女性の平均体重も健康的な体重も正しく認識されていないのが日本の現状です。
なので、ぽっちゃりがいいか否かという話ではなく、「ぽっちゃり」と言う人がイメージしているのは実際にはぽっちゃりでもなんでもないという意味で、あまり他者の言うことに惑わされないほうがいいです。

お洋服のサイズが合わないとき

買ったお洋服が入らないなら、方法は二つに一つ、お洋服を自分に合わせるか(お直し)、自分をお洋服に合わせるか(ダイエット)。
どちらもお洋服を着こなすための努力ですし、大事なのはその努力だと思います。

・お洋服を自分に合わせる
細すぎて胸元ががばがばになってしまう場合は、中にブラウスやワンピースを重ね着したり、後ろをつまむなどお直しをしたりするなどの対処法があります。「大は小をかねる」ので、入らないことはありません。
きつくて入らない場合、幅出しをするなど、お直しという方法があります。自分でやるにせよプロや友人に頼むにせよ、縫製はきちんとしたいですね。
特に外国人の方は、日本人とそもそもの体質や生活習慣が異なるので、無理せずお直しを選択するといいと思います。

・自分をお洋服に合わせる
ほとんどの人はこちらを選びますよね。
世間の流行は関係ないロリィタファッションといえど、日本にはびこる過度な痩せ願望の波には抗えないようです。
物心ついた頃からの刷り込みに近いので、ある程度は仕方ないんですが、安易なダイエットや行き過ぎた痩せ願望は大変危険です!
あらゆるダイエット方法が日々紹介されているのに、その危険性を指摘するメディアはほんとうに少ないですよね。

健康であることが何よりも一番大切です。
ロリィタを好む人には病弱願望のある人もいますが、それはフィクションの世界です。
失ってからでないとその有り難みに気付けないのが健康なので、これは大きな落とし穴です。

摂食障害はダイエットから始まる

「ダイエット」という言葉は、本来なら「健康的な食生活」を意味するのですが、現代日本では「ただひたすら痩せること」として定着しています。
TVでも雑誌でも、毎日あらゆるダイエット法を紹介していて、「細くなければいけない」「痩せなければいけない」という強迫観念は恐ろしいほどです。

ところで、食事のできない拒食症、大量に食べた後ですべてを吐き戻す過食症などの摂食障害は、ダイエットから引き起こしてしまうことが多いって知っていますか?
過食症はただの食べ過ぎではなく、自分でコントロールできない食欲で大量に食べた後、太ることへの恐れや罪悪感から、時には指を喉につっこむなどして嘔吐することの繰り返しです。
毎日こうしていると、吐くときの胃酸のせいで歯が溶け出し、特に前歯がなくなってしまいます
摂食障害はきちんと栄養をとれていないので、肌もぼろぼろになり、ストレスから円形脱毛症やうつ病などを併発することもあります

骨と皮ばかりの細さを手に入れたとしても、こんな風になりたいですか? 違いますよね?
さらに、摂食障害は死に至る可能性もある病です。
社会が強制する「細くあるべき」というイメージや、現実を知らない男性の心無い一言に惑わされず、まずは健康を維持しましょう。

BMI指数

まったく同じ身長・体重であっても、アスリートのように筋肉質かどうかで体型はまったく違いますし、肩幅の違いでも着た感じは変わります。
また、身長と体重だけでは体脂肪率や内臓脂肪率がわからないので、それだけで健康かどうかを言いきることもできません。
それは承知の上で、それでも基準となる数値、何かしらの目安が必要です。
健康診断で目にすることが多いでしょう、身長と体重から算出するBMI指数

世界保健機関(WHO)の基準
――――――――――――――――――――――――
痩せすぎ:16.00未満
痩せ:16.00以上、16.99以下
痩せぎみ:17.00以上、18.49以下
普通体重:18.50以上、24.99以下
前肥満 25.00以上、29.99以下
肥満(1度) 30.00以上、34.99以下
肥満(2度) 35.00以上、39.99以下
肥満(3度) 40.00以上

Wikipediaより)

これがWHOが設けた基準で、日本肥満学会ではBMI指数22が最も病気にかかりにくいとされています。
22から離れるほど、(数値が少なければ痩せ、数値が大きくなれば肥満傾向)病気にかかりやすいということです。
つまり、太り過ぎていても、痩せ過ぎていても、病気にかかりやすくなるのです。
それなのに、日本では痩せ過ぎは軽視され、健康診断でBMI指数が前肥満であれば警告がされるのに、16未満のあきらかな痩せ過ぎであっても何も書かれないところもあります。

痩せ過ぎがコンプレックスの人もいる

身長が高い人は小柄な人を、小柄な人は身長の高い人を、「いいな」と羨ましく思いますよね。
人間は誰しも、ないものねだりです。
肥満傾向にある人が細身の人をうらやむように、痩せ過ぎていることがコンプレックスな人もいることを忘れてはいけません
「太りたい」などと口にしようものなら、ふるぼっこにされることがわかっているから口にしないだけで、ふっくらとした頬や健康的な外見を手に入れたいと思っている人も必ずいます。

なので、体型を指摘した言葉には、細身の方に対しても気を付けましょう。
「細い」という言葉はまだ称賛ととれますが、それに加えて「うらやましい」「いいな」というのは注意が必要です。
血のにじむような努力で維持しているプロポーションであればイラっとするでしょうし、コンプレックスに感じていたり、病気などの事情があったりする場合は傷付きますよね。
BMI数値が大きくても小さくても、女性にとって体型の話題はとてもデリケートなものです。

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ダイエットをするとき

あきらかな肥満で、体脂肪率や内臓脂肪率が高く、このままでは健康のために良くない場合は、医師やトレーナーさんの指導の元、ダイエットをしましょう。
繰り返しになりますが、このわたしの考えはあくまで「健康維持」を最優先にしているのであり、「痩せていること」を重視しているのではありません。

少し体重を落としたいだけだから、食事制限まではしなくても、間食をやめようかな…と思う人もいるかもしれません。
たしかに間食のし過ぎはよくありませんし、おやつを食べないことである程度の体重減少を得られるかもしれませんが、「おやつを食べる楽しみ」を失いますよね(´;ω;`)
結果的にストレスとなり、暴飲暴食を招いてしまったら元も子もありません。
何かを得るには何かを失うもの。
食事制限は素人判断をせず、まずは適度な運動から始めましょう。

決して「な~んの努力もしなくていい_(:3 」∠)_」という話ではありませんよ!
わたしはアラサーの現役クラロリですが、腹筋と背筋それぞれ40回を毎日しています。
あまり回数は多くないですが、継続することを重視して軽めにやっています。

十代・二十代・三十代と、脂肪のつく場所やつき方は変わっていきます。
二十代後半からは太腿や二の腕がたるみやすくなります。
一度たるんだものを引き締めるのは非常に難しいので、歳を重ねてもたるまないようにしたいなら若い頃からキープする努力が必要です。
ロリィタを着こなすための努力、ヘアメイクと同じでそれが大切だと思います。
健康のためにも、適度な運動は欠かさないようにしましょう。

自分にとっての適正体重

世間一般でいわれている「美容体重」とかではなく、自分が実際に生活する中でのベストな体重ってありませんか?
これ以上増えると、自重が重くて活動しにくい。
これ以上減ると、疲れやすくなり、風邪など体調不良を起こしやすい。
自分にとっての適正体重を把握して維持するのが一番いいと思います。

大学生くらいまでは、体重は変動しやすいので、あまり過敏にならないほうがいいです。
年齢的には最も気になると思いますが。

無理なダイエットをせずにロリィタ服を着こなすには

ここで一般論からロリィタファッションに話を戻しますね。
ロリィタで特に厳しい声が上がるのは、お洋服自体におリボンやフリルがたくさん付いていてボリュームがある上に、パニエを何枚も仕込み、さらにボリュームを増すからでしょう。
また、人目を引く少数派のファッションであることも理由の一つだと思います。

ぽっちゃりめな方が着痩せしつつロリィタ服を着ようとするとき、やってしまいがちなミスは、体型を隠そうとして逆に強調してしまうことです。
具体的に挙げると、ウエストリボンのないAラインワンピースや、胸下に切り替えのあるハイウエストのワンピースです。
たしかにお腹回りは隠せますし、着る分にも楽だと思いますが、元々が着太りして見えてしまうデザインなので、実は客観的に見ると実際よりも太って見えてしまいます。
そして、それに本人が気付かないことが多いです。

着痩せを目指すなら、むしろウエストリボンがあるほうがいいです。
ウエストサイズの調節も自分でできますし、ウエストを引き締めることでシルエットとしてのくびれが生まれ、すっきりと見えます
さらに、アンダースカートでボリュームを持たせることで、メリハリを付けます。
言ってしまえば目の錯覚なのかもしれませんが、メリハリは意外と重要です。

また、白は膨張色です。
白やパステルカラーは避けて黒系にするのが無難です。
甘ロリが好きで黒は嫌だという場合、ボルドーのワンピースに黒のタイツなどを選べば、真っ白にするよりぜんぜん違いますよ。

自分を客観的に見るのは難しいです。
なので、他者を見ていて、着痩せしていると感じるならどんなお洋服を着ているか、逆に感じる場合もどこにそう見せる原因があるのかを考えて(口に出してはいけませんよ!)、自分の着方に照らし合わせていくといいでしょう。

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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