クラシカルロリィタファッションの洗濯とお手入れ

ロリィタ服は洗濯機に入れて回す、なんてお洗濯はできません
かといって、毎回クリーニングに出すのもお金がかかるし大変。
実際にはどうやってお手入れをしているのか、現実を知りたい方へ。
甘ロリやゴスロリは着ないので、クラロリの、それも個人の一例です。参考までに。

基本はドライクリーニング

まずはタグを確認してください。
たいていスカート部分の内側、左側についています。
「ドライ」表示がほとんどですよね。
これはドライクリーニング以外はダメということです。
大事なことなので、しっかりおさえておきましょう。本来はドライクリーニングのみ、なんです。

しかし、毎回、着る度にクリーニングに出していたのでは、手間もお金もかかります。
それにドライクリーニングに出したことのある人は経験がありませんか? 汗の匂いや染みがとれていない…。
ドライではほんとうに、なかなか落ちないんです。

汚さない、匂いをつけない

これらを踏まえた上で、わたしが重要視しているのは、「お洗濯しなければいけないほどの汚れや匂いをそもそもつけない」、ように努力する、ということです。
なかなか難しいんですけどね…。

居酒屋さんなど、煙草や雑踏臭がするところに行くとわかっているときは、なるべくクラロリは着ません。
汚れる可能性があるときは、なおさらですね。そもそもロリィタ服には機能性や実用性がありませんから。

次に、素肌とお洋服が触れる面積をなるべく減らします
たまにブラジャーの上に直接ブラウスを着てしまう人がいますが、これは絶対にやめたほうがいいです。
上からジャンスカを着るから透けないとしても、NGです。
ブラウスやワンピースに直接、汗や皮脂がついてしまい、お洋服が長持ちしない原因になります
キャミソールなどの肌着を必ず身につけましょう。
どんなに暑くても、です。
暑がりで汗っかきな人は、着る枚数をなるべく減らしてしまいがちですが、実はそういう人ほど汗をよく吸う下着を身につけるほうが快適に過ごせます。
冬場は逆に、キャミソールなどを着なくても透けないため油断してしまう人もいます。
肌着は通年で着るようにしましょう。

足元も、タイツやドロワーズで、直接アンダースカートやパニエに触れることのないようにしています。

それから、制汗剤ですね。
個人的には、汗そのものを抑えるタイプより、汗のにおいの元を分解する(とされている)タイプを使います。
どれが自分に合うかは、実際に使ってみないとわからないので、こればかりは良いものが見つかるまで買ってみるしかありません。
真夏は朝の着替えだけでは足りず、こっそり持ち歩いて、お化粧室で再度つけることもあります。

消臭スプレー

実際に匂いがついてしまったときの対処法として、一番簡単なのは、消臭スプレーでしゅしゅっとしてしまうことですよね。
でも、経験上、がっつり付いた匂いはこれだけではあまり落ちません。

特に汗の匂いがするということは、汗そのものが染みているということなので、匂いを消すだけでは不十分です。汗染みや黄ばみの元になります。

洗うしかないとき

最終手段として、手洗いです。
ロリィタファッションの中で洗濯機を使うのは靴下やタイツくらいで、基本的に洗濯機は選択肢にありません。

ただ、別珍やファーなど起毛のある素材や、特殊な素材は絶対に自宅で洗ってはいけません
クリーニングしか手段がないです。
コートもクリーニング一択です。

ドライクリーニングの表示がついていても、手洗いの決断をくだせるのは、コットンやシフォン素材、カットソー素材で、特殊な飾りやレースなどがついていないものです。
上記のものでも、色落ちしそうなものは避けたほうが良いです。白いレースなどに色がついてしまいます。

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手洗いの手順

1.ウエストリボンなど付属品を外す
クラロリは取り外しのできる付属品が少ないですが、甘ロリを着る方は特に気を付けてください。
洗う前に、外せるものはすべて外してください。
ウエストリボンに汚れがあった場合は、別に洗いましょう。つけた状態で一緒に洗うのは良くないです。縫い込まれているのは仕方ないですが…

2.洗面台など、洗う場所を綺麗にする
わたしは手洗いの際は洗面台を使います。
どこで洗うにしても、まずはお洋服に余計な汚れがつかないよう、洗い場をきれいにするところから始めましょう。

3.ホームクリーニング用の洗剤を使う
通常の洗濯機に入れる洗剤ではなく、「ホームクリーニング」などの表示がある洗剤を使ったほうが良いです。

4.染みや汚れのある場所を重点的に洗う
全体をごしごし洗うようなことはしません。お洋服を傷めてしまうので…
濡らす前にどこを洗うべきか確認して、そこだけを洗うようにします。

5.全体をやさしくもむようにして、四回ほど流す
流すときは「一部」ではなく「全体」です。
洗剤を流しきれていないとお洋服を傷めますし、一部だけ洗って流して乾かすと、変な色落ちをしてしまう可能性があります。

6.裏返して、洗濯機の「脱水」機能を使う
このまま軽くしぼって干そうとしたら、びっちゃびちゃです。
きれいなバケツや洗面器などに入れて洗濯機まで運び、脱水にかけます。
このとき、自動で最後まで脱水をしてしまうと、お洋服が皺になります。
手動で、途中で止めたほうがいいです。
ほどよく脱水できて、あまり皺になりすぎない時間。
洗濯機や好みにもよると思いますが、わたしは残り2,3分で止めます。
なお、洗濯機に入れる前に裏返しておきましょう。

7.裏返した状態で、外に干す
最も消臭・殺菌効果があるのは、洗剤より何より、太陽です。
なるべく晴れた、日の出ている時間に洗って干したほうがいいです。
夕方には湿度が高くなり、せっかく乾いたものがまた湿ってしまうので、その前に取り込みましょう。

アイロン

手洗いすると、コットンはしわしわになってしまいます。
特にレースやフリルが裏返ったりしているのは気になりますよね。
しかし、甘ロリを筆頭に、ロリィタファッションはアイロンがけするのが非常に大変です。
しわを伸ばそうとして、別のところに皺をつくってしまいかねません。
普通のアイロンよりも、ハンガーにかけたまま使えるアイロンのほうが便利です。


アイロンがけする前に、タグの表示でアイロンの温度を確認しましょう。

普段から使えるアイロン

アイロンの便利なところは、お洗濯のときだけでなく、ヘッドドレスなどの畳み皺・収納時の皺やヨレをきれいにできる点です。
レースなど素材の種類によって使えるものと使えないものがあることに注意してください。
トーションレースや綿素材のおリボンは、軽く濡らしてアイロンがけすると皺を伸ばすことができます。

朝からやろうと思ったら、ばたばたして遅刻してしまいます。
前の夜のうちに出して確認しておきましょうね。

クリーニングに出すとき

外せる装飾や付属品は外して保管しておくことをおすすめします。
普通のクリーニング屋さんでは、お洋服の型崩れなどが心配な場合、ロリィタ服を専門に扱うクリーニング屋さんに頼むのもひとつの手段です。

まとめ

ロリィタファッションは基本的にドライクリーニングのみ。
起毛素材など、絶対に自宅で洗ってはいけない素材も多いので注意。
場合によっては手洗いもするが、お手入れのいらないように気を付けて着用することも大切。

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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