ロリィタファッションはなぜ高い? 安い甘ロリ・クラロリを買いたい人へ

ロリィタ服って可愛いから着てみたい!
いざホームページや値札を見てみると…
「高っ( д)゚゚」
なんて、思わず目が飛び出てしまった方もいるのではないでしょうか?

ワンピースなら3万円は当たり前、飾りの多い甘ロリでは5万7万というのもざらにあります。
でも、ロリィタブランドが荒稼ぎしようと思ってえげつない金額設定をしているわけではないんです!
ここでは、ロリィタファッションが高価になる理由をまとめました。
安いロリィタ服を探している人も、ぜひ読んでみてください。

「高い」と感じるのは見合う価値がないと思っているから

ロリィタのお洋服が「高い」と思う
「高くて買えない」から安く買えるロリィタ服を探してる

そういう人は多いと思います。
でも、ちょっと待ってください。
わたしも経済的に裕福な育ちではないので、決して安いお買い物だとは思っていません。
ワンピース1枚に3万円は、一般のレディースブランドに比べれば高めです。
ですが。
ほんとうに、お小遣いやお年玉やアルバイト代をかき集めても、3万円ありませんか?
今ないとして、半年から一年ほど我慢したら貯まりませんか?
授業料も家賃も、生活費すべてを自分で稼いでいる苦学生でなければ、3万円はかき集めれば集まらないことはないはず。

つまり、「高くて買えない」のではなく、「3万円も出すほどの価値がないと思っているから払えない」んです。
ここの違いを自覚することは重要です。
ロリィタファッションを着たいわけじゃなく、ただ「どうしてあんなに高いの?」と興味があるだけの人なら、「そりゃそうだ」で終わる話です。
でも、ほんとうにロリィタになりたいと思っているなら、十代であれ学生であれ、「無意識にそれだけの価値がないと思っている」ことを自覚し、軌道修正しましょう。
ロリィタさんはお洋服のことも、つくり出すお店側のことも大切に思っています。
だから、「お値段に見合う価値があるもの」と意識を改めないと、ロリィタになるのは難しいです。

高い=買わない、買えない、買うべきじゃない
安い=買う、買ってもいい

この意識のままでは、何歳になっても質の良さを見極める力がつきません。
ロリィタファッションに限らず、高いか安いかではなく、自分の目で良いものとそうでないものを見分けて、自分が好きか嫌いか、ほんとうに自分が欲しいかどうかを判断できるようになるのが大切です。

ロリィタブランドの服が「高い」理由

ここでいうロリィタブランドとは、BABYをはじめとする大手の人気ブランドに限ります。
粗悪な質の悪いコスプレまがいのものや、悪質なコピー品・類似品のことではありません。

ロリィタブランドの発売するお洋服が安く設定できない主な理由は、以下の5つです。

・少数生産だから単価を下げることができない
・良質な生地・レース・リボンを使用している
・オリジナルプリント・レースを使用している
・生地・レース・リボンを大量に使用している
・縫製が複雑なため、より人件費がかかる

詳しく見ていきましょう。

少数生産だから単価を下げることができない

「ロリィタ」という言葉を一般の人まで知るようになった今でも、少数派であることに変わりはありません。
購入者のブランド・お洋服に対する愛情は一般のレディースブランドに比べて非常に強いです。
が、いくら熱烈なファンであっても、購入者の絶対数は一般のブランドに比べて少ないので、大量生産ができません。

大量生産できないということが、安くできない一番の理由でしょう。
有名で人気な大手ロリィタブランドでも、少数生産なんです。
大量生産できれば、コストが下がるので単価も下げやすくなります。

少数生産のため、人気の商品はご予約開始直後に即完売します。
そういう人気商品は販売数を増やせば売れますし、実際、「再販」が多いのもロリィタファッションの特徴ではあります。
ですが、人気商品に限り、売れるだけ売るために生産を増やし過ぎると、レア感がなくなり、固定客が離れかねません。
ロリィタファッションが好きな人は、「皆が着てる(持ってる)お洋服」を好みませんから。
ここのバランスはとても難しいところだと思います。

また、すべての商品がご予約で即完売するわけではありません。シーズンが終わっても、セールが終わっても、なお売れ残ってしまう商品もあります。
少数生産で、売り切るのが基本のロリィタブランドにとって、売れ残りは極力減らしたいもの。
ご予約期間を設けていることが多いのも、在庫を抱えるリスクを避けるためです。

良質な生地・レース・リボンを使用している

大手チェーンで大量生産している安いお洋服と、有名なロリィタブランドのお洋服とを、実際に手にとって、自分の目で見て比べてください。ネットの画像では質感がわからないのでダメです。
質の違いは一目瞭然ですよね。

ロリィタを愛好する人は、その上質さを好んでいるので、「景気が悪いから安いレースに変えよう」「一番コストのかかる人件費を削るために縫製が雑なところに委託しよう」なんてことはできません。
消費税増税、送料の値上げ、他あらゆるものの値上がりでコストは増える一方。
さらに、景気が悪く物価が高いとなると消費者(わたしたち)は購買自体を控えるようになってしまいます。
ものすごい悪循環、負のスパイラルです。

素材と縫製の質を格段に落とすことで値下げし、生き延びている一般のレディースファッションもありますが、ロリィタブランドではありえない、できないと言っていいでしょう。
たった一度でもそれをしてしまうと、固定客が離れて二度と戻ってきません。

なので、不景気な今も質の良い生地・レース・リボンでお洋服がつくられています。
良質なものは当然コストが高くつき、単価を下げることができません。

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オリジナルプリント・レースを使用している

オリジナルのプリントやレースであれば、コストはさらにかかります。
それらが組み合わさると必然的に単価が上がります。

ブランドオリジナルのレースはあらゆるお洋服に使われることもありますが、ひとつのシリーズのみのために生産されることもあります。
オリジナルプリントは、定番のシリーズなどでない限り、そのとき限りのものです。

オリジナルのプリントやレースを使い、リボンもすべて上質なものを使い、少数生産。
ロリィタファッションって実はものすごく贅沢なのです。

生地・レース・リボンを大量に使用している

さらに、上質なものをたくさん使っているというのが加わります。
甘ロリが一番わかりやすいですね。
レースにフリル、リボン、お花のコサージュなど、びっくりするくらいたくさん飾られていますよね。
装飾が多いだけ、どんどんコストはかさみます。

クラロリはリボンなどの装飾が少なく見えますが、全円に広がるたっぷりとしたギャザーを実現するために大量の布地を使っています。
総レースなどになると、つくりはシンプルでもかなり高価になります。

良質なもの・オリジナルのものを大量に使っているわけですから当然、材料費だけでかなりのお値段になります。

縫製が複雑なため、より人件費がかかる

商売で一番コストがかかるのは人件費といわれます。
普通のお洋服より縫いつけるリボンやレースが多いだけでも人件費がかかるのに、縫製が複雑なので、さらに高くつきます。

有名なロリィタブランドのお洋服であれば、ほつれが酷いとか、縫い目ががたがたしているなんていうことはありません。
一度でもそんなことをしてしまえば、顧客の信頼を失ってしまいます。
縫製がきちんとしていることは、見た目の美しさはもちろん、お洋服の長持ちに繋がります。

飾りが異常に多く、複雑な縫製を、腕の良い人が仕上げている。
このため、人件費がかなりかかっています。

まとめ

主にこのような理由から安くはないお値段が設定されているものの、それがボロ儲けするための理不尽な金額ではないことがおわかりいただけたでしょうか?

こういう実態のようなものを知っているのと知らないのとでは、まったく意識が異なります。
知ろうとせず、安易に「安くて高級感のある可愛いロリィタ服が欲しい」なんて発言をすると諍いの元になります。
でも、知っていてなんとか所持金でやりくりしようとする努力は、現役のロリィタさんも誰もが通ってきた道です。

消費税増税や送料の値上がりで購入そのものが減り、物価の上昇により質を維持するとコストが上がり、かなり苦しい経営を迫られているのは大手ブランドの直営店閉店が相次ぐことでも察せられます。
ボロ儲けはできなくても、ボランティアではなく商売なので、経営に携わる人全員が食べていけるだけの利益が出なければ倒産してしまいます。
ロリィタフロアに必ず入っていた有名ブランドも数多く閉店してしまいました。
もしも今、欲しいお洋服があるのなら、明日はもう出会えないかもしれないという可能性を考えることをおすすめします。

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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