クラロリと甘ロリの違い&特徴の次は、ゴスロリとの違いやそれぞれの良さ・特徴を見ていきたいと思います。
ゴスロリとは
ロリィタファッションの中で最もよく耳にする「ゴスロリ」。
「そもそもゴスロリとは、どんなファッションのこと?」
ゴスロリというのは、ゴシックアンドロリィタの略称です。
その名の通り、ゴシックとロリィタファッションの融合です。
ゴシックが混ざっているので、棘を持つ薔薇のような、廃墟の古城のような、甘い毒ともいうべき闇と退廃的な雰囲気が特徴的です。
黒に限るわけではありませんが、黒をメインに、ネイビー・ボルドー・白などを差し色にすることが多いです。真っ白なゴスロリもあり得ます。
わざと布の端を切りっ放しにしたりします。
パンクやスチームパンクとの相性が良く、ゴスロリと一緒にコーデされることもよくあります。
代表的なブランドは、Moi-même-Moitié(モワメームモワティエ)、sheglit(シェグリット)など。
一般的な「ゴスロリ」はだいたい間違い
ひとつ注意したいのが、非ロリの一般の方やマスメディアが、ロリィタファッションをすべてひっくるめて「ゴスロリ」と呼んでしまうのは、誤用だという点です。
甘ロリやクラロリと同様に、ゴスロリはロリィタファッションの中のひとつのジャンルであり、ロリィタ全般を表す言葉ではありません。
ロリィタという大きなくくりの中に、甘ロリ、ゴスロリ、クラロリなどのジャンルがあるわけですね。
マスメディアや一般の方が「ゴスロリ」と呼ぶときに思い浮かべているのは、実際にはゴスロリではなく甘ロリであることが多いです。
単に「ロリィタ(ファッション)」という場合も、たいてい甘ロリを指します。
この間違った「ゴスロリ」の使い方を、ロリィタさんは嫌がりますので、初心者さんでも始めたい方は気を付けてくださいね。
クラロリとは
クラロリとは、クラシカルロリィタの略称です。(たまにクラシックロリィタと呼ぶ人がいますが、ほとんどの場合、誤用とされます)
クラシカルなロリィタファッションのことです。
少女らしさを追い求めるロリィタファッションの中では、比較的おとなっぽく、西洋人形のような、英国女学生のような、上品さが最大の特徴です。
甘ロリのような装飾過剰さはなく、おリボンやレースの飾りが控えめで、パニエなどの物理的なボリュームも少なめです。
ボルドーやネイビー、ブラウン・シナモンなど、落ち着いたお色が好まれます。
ピンクやサックスなどのパステルカラーもありますが、少しくすんだ色合いであったり、とても淡いお色味であったりします。
代表的なブランドは、Victorian maiden(ヴィクトリアンメイデン)、Innocent World(イノセントワールド)です。
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ゴスロリとクラロリの違い・特徴
まったく別のジャンルではありますが、ゴスロリとクラロリとをはっきりと線引きすることは難しいです。
ゴスロリブランドのsheglitは、とてもエレガントで上品なため、クラシカルに着こなすこともできます。
クラロリブランドのVictorian maidenから、黒を基調としたゴシックテイストのお洋服が発売されることもあります。
なので、最終的には個人の好みと感覚によるところが大きいです。
それを踏まえた上で、ゴスロリとクラロリの違い、それぞれの魅力を見ていきたいと思います。
一番の違いは、やはり「闇」や「退廃的な雰囲気」の有無ではないでしょうか。
ひたすら可愛いを追及する甘ロリに比べると、少し大人びた印象のあるのがクラロリなので、「大人」に必ずある「闇」がまったくないわけではありません。
でも、全面的におしていくゴスロリに比べると、やはり大きな違いです。
具体的なことで言うと、ゴスロリは厚底や、ごつい靴底が好まれます。
クラロリでは厚底もごつい靴底も基本ナシです。細めのストラップとヒールが定番です。
また、やはりゴスロリは黒が多くなります。
黒ロリさんを別として、クラロリはそこまで黒がメインにはなりません。
ただ可愛いだけでは物足りない、密やかな甘い毒が好きだという方にはゴスロリ、
可愛さと上品さの共存を目指したい方にはクラロリ、
が、おすすめです。
ひとつのジャンルにこだわる必要性はないので、今日はクラロリで、明日はゴスロリ、というのも、もちろんOKです。
クラロリもゴスロリも両方好きで、あえてミックスしたいなら、クラシカル寄りなsheglitでトータルコーデしてみるのはいかがでしょう?
ヘアメイクの比較
クラロリのヘアメイクは、ナチュラルな上品さが基本です。
⇒クラロリのメイクの基本
⇒クラロリの髪型とヘアアレンジ
ゴスロリのメイクは、もう少し特徴的です。
頬や唇は、あえてファンデーションを重ねるなどしてピンク色を消していきます。
全体に白く、ちょっと病的な感じに仕上げます。
逆に血のように真っ赤なルージュを使うこともあります。
デコラティブな付け睫毛とも相性が良いです。
ヘアスタイルは、あまり基準がないというか、既成概念にとらわれないジャンルです。
漆黒のストレートでも、紫や青などのお色で盛ってもいいですね。
それぞれの直営店
クラロリは、少なめではありますが、直営店とお取扱店がそれなりにあります。
Victorian maidenは大阪プレスルーム(本店)のみが直営店ですが、Innocent Worldは大阪本店、新宿店、名古屋店があります(原宿店は閉店しました)。
ゴスロリは、かなり直営店の数が減ってしまいました。
実物を見たいなら、ケラショップやアトリエピエロなどのお取扱店がメインになります。
どちらも公式通販があるので、好きなブランドが決まっていて、サイズ感もわかっているなら、オンラインショップの利用が便利です。
まとめ
クラロリは、上品なお嬢様スタイル。
ゴスロリは、闇や甘い毒を内包したロリィタファッション。
⇒ロリィタブランド一覧から傾向を検索(簡易版)
⇒ジャンル別ロリィタブランドの比較(甘ロリ・クラロリ・ゴスロリ)(詳細版)
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