閉店・撤退・倒産したロリィタ系ブランドまとめ

不況のあおりを受けて…ということなのでしょうが、PUTUMAYO、エクサントリークなど、年末頃から特に人気のロリィタブランド閉店、営業終了、活動停止という悲しいお知らせが続きます。

閉店・撤退・倒産したロリィタ系ブランド

会社がなくなったところ、ブランドがなくなったところ、「休止」であって完全になくなったわけではないところなど様々です。

・BLACK PEACE NOW(ブラックピースナウ)
ゴスロリブランドのBPN、パンク系のPEACE NOW(ピースナウ)、メンズラインであるBPN FOR MEN。
2001年に設立され、売り上げの低迷から2013年3月6日に直営店全店閉店、自己破産により倒産。

・h.NAOTO(エイチナオト)
2000年に立ち上げられたパンク・スチームパンク系のゴスロリブランド。
Blood(ブラッド)、FRILL(フリル)など多くのラインがあり、メンズも豊富。
2016年夏に直営店全店を閉店。
ブランド自体は存続し、通販のみに移行。
h.NAOTO公式サイト

・PUTUMAYO(プトマヨ)
1990年に設立された、パンク系・カジュアル寄りのブランド。
大手の中では比較的リーズナブルなお値段設定のため、初心者・若者向けのブランドとして、最初に通ることの多いブランドとして親しまれる。
2017年12月10日に公式オンラインショップ閉店、2018年1月28日に最後の直営店である新宿マルイアネックス店閉店。

・EXCENTRIQUE(エクサントリーク)
2002年に設立された、ロリィタ要素が少なくアンティークなクラロリブランド。
2018年1月14日に新宿店・公式オンラインショップともに閉店、同1月末日をもって事業終了。

・ALGONQUINS(アルゴンキン)
1987年に立ち上げられた、ヴィジュアル系・パンク系のゴスロリブランド。
2019年1月20日に最後の直営店を閉店し、2019年3月1日に破産。

Maison de Julietta(メゾンドジュリエッタ)
ファッションブランドではなく、ロリィタ関連のお店。
2013年にテスト店からスタートした、日本初の本格ロリィタ体験サロン。
BABY等の人気ロリィタブランドのお洋服にトータルコーデで着替えて、ヘアメイクをしてもらい、アリス風に作られたスタジオでカメラマンに撮影してもらうことができた。
ラフォーレ原宿B1.5Fにサロンがあり、着用したまま原宿を歩けるお散歩コースもあった。
2019年1月31日をもって閉店。

・Queen Bee(クイーンビー)実店舗
ロリィタファッション向けのお靴を展開するブランド、クイーンビーの新宿マルイアネックス店が、2019年12月16日をもって閉店。
ブランドはこれまで通り存続するため、お取り扱い店等で購入できます。

・Cornet(コルネット)
甘ロリ系ブランド。上記のような大手ではありません。

・BLUE ROGUE(ブルーローグ)
ロリィタ寄りのファッションブランド。

※Victorian maiden(ヴィクトリアンメイデン)について
2003年に一度解散し、その後株式会社インディヴィジュアルへ譲渡。
さらに2018年4月8日に唯一の直営店であったプレスルーム(本店)を閉店し、同12月末日をもっていったん活動休止。
2019年4月から活動再開を予定。

閉店はゴシック系・パンク系から、クラシカル系へ

いちファンから見た(感じた)大まかな流れとしては、BPNh.NAOTOなと、まずゴスロリ系・パンク寄りロリィタブランドが一気に閉店した印象です。
今も存続しているゴスロリ系のブランドにしても、直営店を持たずに通販と取扱店への委託をメインにしているところが多いです。

カジュアル寄りで、ロリィタブランドの中ではポップなテイストがあり、雰囲気的にもお値段的にも、学生さんや初心者さん向けのイメージが定着していたPUTUMAYOの閉店にはちょっと驚きました。

さらに最近になり、エクサントリーク閉店、Victorian maiden直営店閉店と、クラシカルロリィタに激震が走っています。
※Victorian maidenについて
プレスルーム(本店)は2018年4月8日(日)に閉店、現ブランド活動は2018年12月末日をもっていったん終了、2019年春から新たなVictorian maidenを展開予定(18’11/30追記)

BABYやPrettyを筆頭に、「ロリィタファッションといえば」な甘ロリブランドは健在ですが、直営店閉店のお知らせは、やはり多い印象です。

ロリィタフロアに入っていた(入っている)有名・人気ブランドを例にしたので、細かなところも含めると、また違ってくると思います。

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ロリィタブランドの閉店が相次ぐ理由

いちファン・消費者としての考察ですが、ロリィタブランドがどんどん閉店していく大きな原因は、送料を含む物価高騰と、それによる消費行動の減少だと思います。

そもそもロリィタファッションが一般のレディースファッションに比べると高めなのは、
・少数生産のためコストがかかる
・生地やレースなど、素材が良質なため原価が高い
・オリジナルプリントやオリジナルレースを使っている
・ギャザーをたっぷり取るため、生地をたくさん使う
・レースやリボンなど装飾性が高いためコストがかかる
・複雑な縫製と装飾の多さから、制作段階で人件費がかかる
などの理由が挙げられます。
簡単にまとめてしまうと、質の良いものを使って、質の高い仕上がりにしているので、つくるのにお金がかかる、ということですね。

昨今ありとあらゆる物価が上昇しているので、これまでと同じクオリティのお洋服をつくった場合、再販であっても値上げをしなければいけません。
しかし、値上がりすると、わたしたち消費者は購買行動を控えるようになります。
つまり、従来のクオリティを保とうとするとお洋服が売れず、ブランド側は在庫を抱えてしまい、経営が悪化する。

良いか悪いかは別として、一般のレディースブランドであった場合、素材や縫製の質を下げることによって安く販売し、生き延びる方法もあります。
デザインの方向性が大きく変えられることもしばしば。

でも、ロリィタブランドは一般ブランドとは異なる、特殊な存在です。
安さを最優先にしてクオリティを落としたり、デザインなどブランドの傾向を変えてしまったら、従来のファン・固定客が離れていくことになります。
いったん信頼を失ってしまったら、それを取り戻すのはとても難しいです。
なので、安易に安さに走ることはできません。

好きなロリィタブランド存続のために

閉店してしまってから後悔するのでは遅いです。
いま大好きなロリィタブランドがあり、長く続いていくことを願うなら、直営店や公式通販でお買い物をするのが一番の応援になります。
できるだけ定価で購入すると、より良いですが、古着を買うよりは直営店でセール品を買うほうがいいです。
フリマアプリやネットオークションは個人のやりとりなので、本家のブランドに利益になりません。(悪質な転売業者にも注意が必要です)

何より、お洋服との出会いは一期一会ですからね!
後悔の残らないようにするのが一番です。
現存しているロリィタブランドが、できるだけ長く続いていくことを願います。

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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