失敗しないパニエ選び ロリィタファッションに必要なアンダーウェア

パニエに関する記事はアクセスを多くいただいていますし、これから始める方にとっても、ロリィタを愛用している方にとっても、悩みの種だと思います。

そもそもパニエとは何かというと、お洋服のスカート部分を内側から膨らませるための、ロリィタファッション特有のアイテムです。
裾からあえてレースを見せたりする場合もありますが、基本的には外からは見えないようにするアンダーウェアです。

今回はパニエの選び方について、ポイントや、失敗しやすい点などをまとめました。
これからパニエを購入される方も、現在悩んでいる方も、参考にしていただければ幸いです。

そもそもパニエは必要か?

「スカート部分を内側から膨らませるためのアンダーウェア」という用途から、必要かどうかは決まってきます。

ジャンル別にみていくと、
甘ロリではパニエはほぼ必須アイテムで、3枚重ねも珍しくありません。消耗品です。パニエなしで甘ロリを着ようと思うと、ちょっとお洋服が限られてきます。
ゴスロリでは、お洋服と人によってかなり差があります。甘ロリのようにがっつり仕込む場合から、使わない場合もあります。
クラロリではアンダースカートやペチコート(ペティコート)でナチュラルなふんわり感を出すこともあれば、パニエを履くこともあります。ただし、ボリューミーなパニエなら1枚で充分です。ポートレート撮影などでなければ、それ以上は難しくなってきます。お洋服の装飾も控えめなので、物理的ボリュームも控えめ。
クラロリはパニエをはかなくてもいい! アンダースカート・ペチコートの使い分け

というのが基本なので、「パニエをいっぱい使ってボリュームを出したい」なら甘ロリ、「パニエを履くのに抵抗がある」ならクラロリから始めてみるのがおすすめです。
とはいえ、「甘ロリが好きだけどパニエは履きたくない」「がっつりパニエを重ねてクラロリを着たい」という方もいると思います。
好みは人それぞれで、ダメということは決してありません。ただ、これが少し難しいのには理由があります。

パニエの選び方

パニエを選ぶときの判断基準は、実際に着用したときのシルエット・ラインを綺麗に見せるために、そのお洋服がどんなアンダーウェアを使うことを想定して作られているかということです。

すごく乱暴な分類になりますが、甘ロリにはボリューム感のあるパニエを仕込むことを前提にしているお洋服が多く、クラロリには少ないので、甘ロリにはパニエが必須で、クラロリでは使わないorボリュームの少ないアンダースカートを使う、という傾向があります。
なので、パニエで思いきり広げることを想定している甘ロリのワンピースをアンダーウェアなしで着たり、パニエなしを想定しているすとんとしたシルエットのクラシカルロリィタにオーガンジーやハードチュールのパニエを合わせたり、するのは難しいということです。

もう少し詳しく見ていきます。

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ポイントは裾周り・蹴回し

どのジャンルにおいても、パニエが必要かそうでないか、どの程度のボリュームのものが適切かを判断するには、裾周りがポイントになります。
裾周りとは、ワンピース・ジャンパースカート・スカート・コートなどの裾全体の寸法のことで、蹴回し(けまわし)ともいいます。
ブランド公式サイトのサイズ表に「裾回り」「蹴回し」の表記があれば、あるいはサンプル画像ではどんなアンダーウェアを着用しているか明記されていれば便利ですが、どちらも記載されていないことも多いです。
書いていなければ目で見るわけですが、ざっくり言ってしまうと、「スカート部分が最大でどのくらい広がるか」「画像ではどんなインナーを使用しているか」に着目します。

・ボリュームのあるパニエが必要なケース
たとえば、メタモルフォーゼのこちらのジャンパースカート。

裾周りのサイズ表記もなく、モデルさんがどんなパニエを着用しているかも書いてありません。
ただ、商品ページを見る限り、ウエストからスカート裾にかけて綺麗なAラインになっていますし、けっこう裾が広がりそうですよね。
こういうお洋服には、同じメタモのオーガンジー素材のパニエのように、そこそこボリュームのあるパニエを使うのがいいと推測できます。

こういった、裾を広げて着用することを想定しているお洋服を、パニエもアンダースカートも何もなしで着てしまうと、スカート部分がもたつきます。
裾部分がやたらと余っている印象になり、シルエットも不自然になります。

・パニエを使うのが難しいケース
今度は逆のパターンです。
ロリィタファッションではないのに、主に初心者さんに間違われやすいaxes femme、Amavel、Favoriteなどのブランドがあります。
これらはロリィタブランドではないので、ボリューム感のあるパニエを中に履くことは想定されていません。
たとえば、Favoriteのこちらのワンピース。

森ガールのFavoriteでは、スカートが全円に広がる裾周りのお洋服展開も多いですが、このお洋服はそこまで広がらなそうですよね。ごく普通のワンピースのシルエットです。
同じFavoriteのペチスカートなら下に合わせても可愛く着こなせるでしょうが、

ロリィタファッション用のパニエは履かないほうがいいです。

もしも、これの中にアンドロミオのボリューミーなパニエを履いたら…

この場合も、シルエットがかなり不自然になります。
ギャザーがなくなり、ぱつぱつした感じになり、下手をするとワンピースを傷めてしまいます。
Amavelやaxes femmeのお洋服にハードチュールのパニエを入れても同じことになります。

やはりこれくらいのパニエを使いたいときは、同じアンドロミオの広がりある↓こういったワンピースに合わせたいですね。

まとめ

パニエの選び方と、失敗してしまうケースについてまとめました。

axesとクラロリの違い
パニエとドロワーズ ロリィタファッションに必須のアンダーウェアの選び方

ロリィタファッション用語集
ロリィタファッションの種類とジャンル
初心者のロリィタファッションデビューに必要なもの

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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