こんにちは。
クラロリを愛好する冬花です。
クラロリにしろ甘ロリにしろゴスロリにしろ、ロリィタファッションを着ようと思うと様々な悩みがつきものです。
かさばって収納に困るとか、電車に乗るときどうするか迷うとか、現実的なことから、赤の他人から嘲笑されてひどく傷付くとか、そういう精神的なことまで数えきれないほど。
「みんな同じように悩んでる」がなんの救いにもならないことって、たくさんあります。
どんな悩みにも正解はなくて、手探りしながら解決や軽減の方法を見つけていくしかありません。
なので、この記事を読んだからといって、すぐにあなたのお悩みが解決することはないでしょう。
ただ、「そういう方法もあるんだな」という発見になったり、「こんな風に感じるのは自分だけじゃないんだ」とほんの少しでも気が楽になってもらえればと願います。
親の反対と理解のなさ
特に、これから始めたい、あるいは始めたばかりの初心者さんに多いのは、
「親の理解がない」
「親から反対されている」
この悩みではないでしょうか？
ロリィタファッションというのは特殊なジャンルなので、老若男女を問わずだいたい受け入れられないほうが多いです。
実家住まいであれば、親、特に母親から「そんな恰好はやめなさい」と叱られることのほうが普通といっていいくらいで、最初から親に理解がある・娘のファッションに興味がなくて何も言われない、というほうが珍しいです。
わたし自身もそうでした。
ボーイッシュな服装の好きな母親は、ひらひらした可愛いお洋服全般が大嫌いで、ロリィタファッションなんてもってのほか。
最初にわたしが着たがったときは人格の全否定から始まりました。
いま考えればおかしいなと思いますけど、高校生だったので真に受けて、かなりショックを受けましたね。
「お母さんが恥ずかしい」
「近所のひとに家族みんなが笑われる」
この論法で責められると、反論しにくいです。
わたしが良ければいいじゃない、とは、なかなか言えません。
それから、わたしが実践してきたことと、他にもやれそうな方法を挙げていきます。
・だんだん親の目を慣らしていく
・条件やルールを決める
・自分で稼いだお金でしか買わない
・一人暮らしをする
・理詰めで説得する
・無視する
だんだん親の目を慣らしていく
あくまで我が家の場合ですが、一番効果的だったのはこの方法だったように思います。
ただし、何年もかかる長期戦になります。
いきなり、こてこての甘ロリを着出したら、たいていの親は卒倒します。
まず、ロリィタではない、レースやリボンを使ったそこそこ可愛い一般ブランドのお洋服を着始めました。
何しろボーイッシュが好きな母親なので、最初は花柄というだけで「こんなもの」と言われましたが、徐々に慣れていくものです。
常識をふりかざすタイプの親であれば、「大手の百貨店のレディースファッションフロアに直営店がたくさんあるブランドだよ」とか言うと強く出れないようです。
それが当たり前になるくらい慣れてきたら、ゴスロリやクラロリのブランドの中でも、装飾が少なめで控えめなお洋服を始めてみます。
頭ものもヘッドドレスではなくリボンのヘアゴムにしたり、バレッタにしたり。
少し可愛いお洋服を買い始めて「悪趣味」と言われたら、「こないだ着てた○○と同じお店だよ。あのときは何も言わなかったじゃない」と言い返したり。
親の目を狂わせるというか、だんだん慣れてくると同時に、「もう、こいつの趣味はどうやっても変わらないな」と諦めてくるようです。
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条件やルールを決める
親から「そんな服はいっさい着るな」と言われて、「絶対に嫌だ！ わたしはわたしの着たい服を着る！」と真っ向から対立すると、平行線になりやすいです。
着ていい条件や、着るときのルールを決めることの何が効果的かというと、その内容というより、「相手が譲歩してきたら、自分も譲歩しなきゃ悪いような気持ちになる」という人間の心理を利用しているところだと思います。
「家族と出かけるときはロリィタファッションはいっさいしない」というルールや、わたしはやっていませんが「第一志望に合格したら許可して」という条件をつける人もいるようです。
自分で稼いだお金でしか買わない
社会人の方には呆れられそうですが、アルバイトができないことも多い中高生で、普通の服ならお小遣いで好きに買っていいのが当たり前だと、ここの感覚はまだ知らない・理解できないこともあります。
親に理解があるなら、お小遣いやお年玉でロリィタ服を買っても大丈夫でしょうが、反対されているなら、それはやめたほうがいいです。
「もらったお金なんだから何に使ってもわたしの自由でしょ？」というのは子供側の理屈です。
中学生の間は我慢して、高校生になったら親の許可を得てアルバイトをして、自力で稼いだお金のみで買うようにしてみてください。
それでも反対する親のほうが多いですが、「親が稼いだお金か、自分で稼いだお金か」というのは大きいです。
反対は反対でも、弱まる可能性はあります。
一人暮らしをする
もう最終的にはこれしかないです。
実家を出て一人暮らしをしてしまえば、娘が普段から何を着ているかなんて、親は把握しきれなくなります。
「ご近所さんに笑われる」と言われる心配もなくなります。
実家に帰るときだけ、しれっと普通の服を着ておけばいいんです。
ある意味で親を騙すことになるので、素直な方は良心が痛むかもしれませんが、あなたの人生は親のためではなくあなたのためにあります。
親の庇護下にいた未成年時代なら言うことを聞かなくてはいけないこともありますが、成人して就職して自立したのなら、「親が理想とする娘像」を捨ててもいいのかなと思います。
これはわたし個人のことであって、誰に押し付けるものでもありませんが。
わたしは長い間、無意識に「親にとって良い子なわたし」を演じていることに気付いていませんでした。
一人暮らしをして物理的な距離が離れたことで、「なんで、いつまで経ってもそんなことする必要があるんだろう？」と気付きました。
親から認められないというのは、怖いことでもあり悲しいことでもあるけれど、わたしの人生だから、わたしが後悔しないように生きていこうと思うようになりました。
親が非常に厳しくて、少しずつ目を慣らすとかルールを決めるとか、通用しないのであれば、実家にいる間は貯蓄に徹して、早めに一人暮らしを始めるのも一つの手段かなと思います。
理詰めで説得する
これは、わたしはやっていない方法です。
たとえば、本職を持ちばりばり働きながらロリィタファッションを楽しんでいる有名なモデルさんの、雑誌に載っている談話を見せるとかですね。
原宿へ一緒に行って、実際のロリィタショップを見せたり、ロリィタ服を着て歩いている人の多さを見てもらうとか。
理詰めというのではないけれど、自分がどれだけロリィタファッションが大好きかを語って理解してもらうとか。
とにかく親が納得するまで説得を試みる。
無視する
これはもう単純に、「親はそういう意見なんですね。わかりました。でもわたしはロリィタを着ますね」と反対を押し切る方法ですね。
ひとつの方法であることに間違いはないと思いますが、これができるほどタフな方は、たぶんここを読んでいないと思います。
また、ここで生まれた軋轢をずっと引きずる可能性も出てくるので、おすすめはしません。
外でこっそり着替えない
実家ではどうしても親の目があるので、普通の服を着て外へ出て、出先でロリィタファッションに着替えて、また元の服に着替えて帰宅するというのは、おすすめしません。
まず、外でロリィタ服に着替えるのは大変です。
駅やショッピングセンターなどのトイレで着替えるのは、大変非常識な行為なので、絶対にやめましょう。
本来の利用者である他のお客様にも、すべてのロリィタファッション着用者にも、迷惑になります。
⇒初心者さん注意！ 外でロリィタファッションに着替えたい時
そもそも、パニエを含むトータルコーデ一式を持って出かけようとしたら一泊できるくらいの荷物になり、親から不審がられるでしょう。
荷物と着替え場所を仮にクリアできたとしても、お洗濯はどうしますか？
自分で洗って自分で乾かし、取り込んで収納したとしても、そのどこかで必ず親の目にとまります。
禁止されているものを隠れて着ていたとなると、いっそう話はこじれる可能性があります。
コインランドリーで洗って乾かしてから帰宅するとなると、そうとう大変ですし、毎回できる方法ではありません。
以上のことから、外でこっそり着替えるというのは、なんの解決にもならず、むしろバレたときに親の干渉が強くなる可能性が高いので、選択しないことをおすすめします。
まとめ
いったん束縛を離れてしまえば、親のいうことってあまり気にならなくなるものですが、若いうちはやはり折り合いをつけていかないといけないですよね。
わたしはロリィタファッションを好きになった時点で母親から人格を全否定されましたが、今はそれでも自分の好きなお洋服を着てよかったなと思っています。
中には、親から認められるほうが優先順位が高い人もいると思うので、どちらが良いとは一概にいえませんし、デリケートな問題です。
正解はなくても、少しでも参考になれば幸いです。
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