ゴスロリとは? ロリィタファッション初心者に多い誤解まとめ

初心者さん、ロリィタを知らない一般の人、男性の方に多い誤解をまとめてみました。
「これから始める」人はもちろん、「着ないけど興味はある」人、ロリィタファッションをしている女性が好きな男性は必見です。

ゴスロリの意味

ゴスロリとはゴシックアンドロリィタで、ロリィタファッションのジャンルのひとつです。
ロリィタファッションという大きなくくりの中に、ゴスロリや、甘ロリ(正統派の王道ロリィタ)や、クラロリ(クラシカルロリィタの略)などのジャンルがあります。
そして、ロリィタとはファッションであり、そのファッションをたしなむ人のことであり、スタイルのひとつでもあります。

しかし、ロリィタをよく知らない一般の人はたいてい、ロリィタファッションをすべてひっくるめて「ゴスロリ」と呼んでしまいます。
これは、ロリィタファッションがメディアに取り上げられる際、どのジャンルであろうと「ゴスロリ」と断言してしまうマスメディアの影響が大きいでしょう。

一般の人が「ゴスロリ」と呼ぶときにイメージしているのは、おそらく実際はゴスロリではなく「甘ロリ」とカテゴライズされるジャンルです。

↑こういうのが王道の甘ロリです。

本来のゴスロリとは、ゴシックとロリィタの融合なので、ダークで少し辛口、退廃的な印象のあるロリィタファッションのひとつです。
モノクロ、特に黒をメインとし、白・ネイビー・ボルドーを差し色とすることが多いです。

ロリィタを愛好する人は、単なるお洋服として着ているだけでなく、生き方や流儀など精神面に大きく影響していることもあり、甘ロリやクラロリを着ているのに「ゴスロリ」と呼ばれるのを嫌がります。
間違われても口に出さないだけで、「違うんだけどな…」と心の中で思っています。
これから始めよう・仲良くなろうという人はぜひ気を付けてくださいね。
ロリィタファッションの分類

コスプレではない

これも多い誤解のひとつですが、ロリィタというのはファッションであり、コスプレではありません
もちろん、普段ロリィタファッションをたしなむ人が、別の日にコスプレをするということはあり得ます。が、まったく別のものです。
「コスプレ」というのは特定の職業やキャラクターの扮装をしたり、なりきるものなので、自分の「好き」や自分らしさを追求するロリィタとは、むしろ真逆に位置します

知らないのは仕方のないことだと思いますが、知ったかぶりをしてロリィタファッションの人に「そのコスプレ似合ってるね」などと言ってしまうとひんしゅくを買います。
特にロリィタな女性とお近付きになりたい男性はご注意ください。この一言、一発でアウトです。

「私服は?」「普段は何を着てるの?」という言い方もまずいです。
そもそもロリィタファッションは私服ですから。
衣装やコスプレとみなしていることが伝わってしまいます。

「-」ではなく「ィ」を使う理由

ロリィタファッションは、ナボコフの小説からくるコンプレックスとは、まったく、ぜんぜん違うものです。
ルーツも何もかも異なる別ものです。
この誤解が何より一番困ります。
同音異義という点で紛らわしいため、ナボコフの小説からくるコンプレックスのほうではなく、ファッションのほうですよ、とわかりやすくするため、愛好者は「-」ではなく「ィ」を積極的に使い、「ロリィタ」と表記することが多いのです。

若ければ若いほどいいわけではない

おそらく上記の混同が遠因と思われますが、「若者だけのファッション」「着て許されるのは10代だけ」というのは誤解です。
もちろん十代で着ても問題ありませんが、そもそもロリィタファッションというのは、少女の年齢ではなくなったけれど少女の頃の憧れを忘れたくない大人の女性のためにあります。
また、ワンピース1着3万円はする高価なファッションなので、現実には社会人になって経済的余裕ができてから着ることも多く、二十代半ばから三十代が最も多い年齢層です。(ジャンルにもよります)

こわい人が多い?

パニエを3枚くらい重ねてスカートをふくらませ、ボンネットや大きなリボンカチューシャをしていたり、見た目のインパクトが強いロリィタファッション。
ロリィタを好まない一般の人からすると、「そういう服装を自らする時点で理解できない人種」なんですね。理解できないのは仕方ないことなんですが、
理解できない=話が通じない
というのは思い込みです。

「マナーが悪い」「常識がない」というのは、偏見であることが多いです。(絶対とは断言できませんが…)
「公共の場でのマナーやルール、良識なんてクソくらえ(はしたない! 失礼)」と自らアウトローに飛び込んでいるというのは先入観で、目立つ・批判されやすいファッションであるが故に、むしろ普通よりも品よくマナーを守ろうとしているロリィタがほとんどです。
ほんとうにマナーが悪いのはごく一部、ですが、目立つために「皆そう」と思われがちなんです。

他にも、「自分大好きナルシスト」「自分の嫌いなファッションやブランドを攻撃する」「初心者を批判する」などと言われることがありますが、こういう人は、絶対にどこの世界にもいます。
ロリィタを好まない一般の方にもいるし、ロリィタの中にもいます。ほんのひと握りだけれど、会社とか、クラスとか、いますよね。
目立つからロリィタだけが取り沙汰されがちなだけです。

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流行りすたりで着るものではない

「まだロリィタなんて着てるの?」
「今時、流行らないよ」
と思う方も多いようですが、一般のレディースブランドと大きく異なるのが、ロリィタファッションはそもそも「世間で流行っているから着る」ものではないという点です。
論点がズレているのです。(ロリィタ界での流行はあります)
好きな人は自分以外に着ている人がゼロになっても着続けます。

可愛いと評価されると思って着ているわけではない

ロリィタは男女双方から基本的に嫌われるファッションです。
もちろん自分が可愛いと思うお洋服を着ているわけですが、周囲からは「可愛い」と言われないことをわかっていて着ています。

「可愛いと言われると思って着ている」「モテると思って着ている」というのは大きな誤解です。
これから始めようとしている初心者さんがそう思っているとしたら良くないです。むしろ真逆だということを覚悟したほうがいいです。

バンギャとは限らない

ロリィタ=ヴィジュアル系のバンドの追っかけをしている、というのも偏見です。
もしかしたら、バンギャの中にはロリィタファッションの人が多いのかもわかりません。
しかし、ロリィタだからといってヴィジュアル系が好きなわけではありません。管理人もまったく知らない世界です。

ヲタクとは限らない

何をもって「ヲタク」というのかはわかりませんが、とりあえずロリィタは皆アニメや漫画が大好きで詳しい、なんていうことはありません。
興味のない人もたくさんいます。
漫画やアニメを否定しているわけではなく、まったく別の話ということです。
最初から決めつけて話をするのは普通に人として失礼にあたります。

日本生まれの文化

「日本人のくせにロリィタなんて」という人がたま〜にいますが、そもそもロリィタは原宿を発祥の地とする日本生まれのストリートファッションです。
西洋に憧れ、西洋のモチーフを多く取り入れていても、日本人らしい繊細な感性で確立されています。
もちろん日本人の顔と体に合わせてつくられているので、外国人のモデルさんを起用していても、本来は日本人が最も似合い、着こなしやすいファッションです。
今や海外に熱狂的なファンを持ち、海外のロリィタブランドも増えていますが、いわば「逆輸入」のような現象。
本家、元祖は日本です。

まとめ

昔に比べてだいぶ市民権を得てきたとはいえ、ロリィタは男女双方から基本的に嫌われるファッションです。
目立つことも誤解されやすいことも承知しているので、ジャンルに限らずロリィタは礼儀正しく良識ある人が多いです。
知らないこと・理解できないことは仕方ないことですが、「だったら何を言っても良い」ということにはならないはず…
ロリィタファッションというだけで不当な扱いをされることが減るといいな、と願います!

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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