「痛ロリ」というのは、「痛いロリィタ」のことです。
これは、ロリィタさんから見て「ちょっと…」と思うロリィタさんに対して使われている言葉です。
一般の方から見たら、ロリィタファッションをしている人はだいたい「痛い」と思われているので、そこの違いは注意してください。
お洋服は自分のために着るもの。
でも、せっかく可愛いお洋服を着るからには、「痛ロリ」なんて呼ばれたくないですよね。
ここでは初心者さんがうっかりやってしまいがちなミスをまとめました。
甘ロリ、クラロリ、ゴスロリなどロリィタ全般です。
知らないで恥ずかしい思いをしないために、ぜひ読んでみてください。
1. ジャンスカのみで着ている
2. トータルコーデをしていない
3. パニエ・ドロワーズを履いていない
4. 頭物がない・髪型が合っていない
5. すっぴん
6. コスプレとの混同
7. ローファーなど、ロリィタファッションには合わせないアイテムを取り入れている
1. ジャンスカのみで着ている
ロリィタファッションというのは、極力、露出を避けるものです。年齢は関係ないので、十代でも同じです。
特に、ノースリーブはNGです。
ジャンパースカートはそれ1枚で着るのではなく、
中にブラウスを着る必要があります。
半袖や長袖のワンピースを着た上に、ジャンパースカートを着るのでもOKです。
ただ、その場合ジャンパースカートのサイズに余裕が必要ですし、着丈のバランスも大切なので、ブラウスのほうが楽にコーデできます。
上からボレロやカーディガンを着るなら、中はジャンスカのみでも大丈夫ですが、アウターを脱がないようにしてください。
また、カーディガン等のアウターを羽織る場合でも、胸元が大きく開いていると良くありませんし、明らかにブラウスを中に着ていないなと認識されてしまいます。
特に初心者の方には、ブラウスを着てからジャンパースカートを着ることをおすすめします。
また、オフショルダーにできるワンピースであっても、肩を全面的に露出して着てはいけません。
どうしてもオフショルダー状態で着たいなら、中にブラウスなどを合わせる必要がありますが、バランスがとりづらくコーデが難しいでしょう。
少女への憧れが根底にあるファッションなので、大人の女性の色気につながる露出を避けるものと思われます。
短すぎる丈や、真夏以外のクルー丈ソックス・素足もダメです。
最近ではブランドサイトでモデルさんがジャンスカのみで着ている画像があったり、海外ロリィタブランドの隆盛により今まであまり支持されなかった着方が提案されたり、一般のレディースファッションで流行している肩の部分だけ布地がないデザインのお洋服が発売されたりと、若干、時代の移ろいを感じます。
が、日常生活で実際にロリィタをたしなむ人の間では、やはり肩を出すのはNGの感覚がまだまだ根強いです。
2. トータルコーデをしていない
たとえば、甘ロリのふりふりなジャンスカに、安いただのTシャツを着ていたり。
ブラウス・お鞄・お靴・ソックス・頭物などがまったく合っていなかったり。
想像するだけで残念な印象ですよね。
ロリィタ服というのは、一部だけ取り入れるのではなく、トータルコーディネイトで着るものです。
お洋服を1枚だけ・小物を少しだけ買ってすぐに始められるものではないというところが、一般のレディースファッションとの大きな違いのひとつです。
頭のてっぺんから爪先まで同じひとつのロリィタブランドでそろえる必要はありませんが、全体のバランスを考えて、小物にいたるまできちんとお洋服に合ったものを選んでください。
⇒初心者のロリィタファッションデビューに必要なもの
本人がトータルコーデをしたつもりであっても、バランスがおかしかったり、完成度の低いコーディネイトだと、結局は「痛ロリ」とみなされてしまいます。
「トレンドを追いかける」つまり「皆と同じである」ことが重要視される一般のレディースファッションと異なり、個々人のセンスがロリィタファッションでは大切です。
なので、そっくりそのまま真似をするというのは必ずしも良いことではありませんが、ロリィタファッション誌、ブランド公式サイト、好きなロリィタモデルさんの写真などで目を鍛え、センスを磨きましょう。
3. パニエ・ドロワーズを履いていない
クラロリなどパニエが必須ではないジャンル・お洋服ももちろんありますが、甘ロリを中心にパニエが必要となることが多いです。
パニエというのは、内側からスカート部分をふくらませるためのインナーです。
オーガンジーやソフトチュールなど、素材によって質感や広がり具合が異なります。
ボリューム感の大きいものと小さいもの両方を持っておき、使い分けるのが理想的です。
どのジャンルで絶対に必要というよりも、裾回りが広がる、パニエを仕込むことを前提としているデザインのお洋服なのに、履いていない場合に「痛ロリ」といわれやすいです。
甘ロリなどでボリューム感のあるパニエをリーズナブルに入手したいなら、アンドロミオが人気です。
大手ロリブラの半額程度で買える上に、お値段の割にしっかりと広がるため、人気ロリィタブランドでトータルコーデをしていてもパニエだけアンドロミオを愛用する方も多いです。
また、あえて見せるにしても見せないにしても、ドロワーズは通年で常に履いておくものです。（見せないのが通常で、見せるのはあえてするコーデ）
パニエを3枚も重ねたりする甘ロリを筆頭に、ロリィタはパニエやアンダースカートで裾周りを持ち上げているので、階段やエスカレーターで下の人にスカートの中が見えやすいです。
盗撮や痴漢から自分を守るためにも、はしたないことを避けるためにも、ドロワーズは必ず履いてください。
真夏は暑いので、丈の短いドロワーズ（ブルマ）がおすすめです。
暑くてどうしてもドロワーズが履けないなら、パニエも履かない・パニエやアンダースカートを省略してもおかしくないお洋服を選ぶといいでしょう。
⇒パニエとドロワーズ ロリィタファッションに必須のアンダーウェアの選び方
4. 頭物がない・髪型が合っていない
ロリィタファッションでは頭物（ヘアアクセサリー全般のこと）が、基本的には必須です。
装飾過剰なふりふりのお洋服を着ているのに、髪に何もないとバランスが悪くなります。
編み込みなど凝ったヘアアレンジをしていたとしても、頭物はあるほうが無難です。
メインのお洋服と同じシリーズである必要はありませんが、ヘッドドレス・ボンネット・カチューシャ・クリップなど、お色も形も合うものをコーデしてください。
他にも、バレッタ、ヴェール、バブーシュカ、ラリエット（ヘッドティカ・パールチェーン）、コームなど、様々なアイテムがあります。
組み合わせることで、コーデの幅が広がります。
⇒クラロリに似合う頭物・ヘアアクセサリー
「頭物さえあればヘアセットはそれだけでOK」ではありません！
髪の色が合っていなかったり（クラロリにピンクの髪など）、根本だけ地毛の黒が見えているプリン状態だったり、ぼさぼさで寝癖なのか癖っ毛なのかわからなかったり、それでは台無しです。
さらさらのストレートにしろ、縦巻きロールにしろ、きちんとヘアセットをした上で頭物をつけてください。
⇒クラロリの髪型とヘアアレンジ
ロリィタファッションには頭物＝ヘアアクセサリーが必須です。
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5. すっぴん
一般的には、年齢や、社会人か学生かで、すっぴんが許されるかどうか決まる傾向にあります。
が、ロリィタファッションは年齢に関わらず、それぞれのジャンルにあったメイクをするものです。
十代でも、どんなにお肌が綺麗でも、すっぴんでは装飾性の高いお洋服とのバランスも悪いです。
顔も髪形も含めてのトータルコーディネイトで着るものと考えてください。
ロリィタファッションにはメイクが必要という話であり、十代の方のメイクを推奨しているわけではありません。
校則でメイクが禁止されているなら、校則を破るのではなく、卒業を待ちましょう。
禁止されていなくても、十代の方・特に義務教育中の方は、保護者の方と事前に相談してくださいね。
また、ベースメイクをしないで、いきなりアイメイクなどをすると肌荒れ・肌トラブルの原因になります。
「少女への憧れがベースにあるなら、少女は化粧なんてしない、すっぴんでいい！」と思われる方は、考え方をちょっと軌道修正してください。
ロリィタファッションは、子ども服ではありません。（本物の子ども服を着る子どもの年齢ならメイクなんて絶対しないほうがいいです）
少女の年齢を卒業したけれど、少女の心を忘れない大人の女性のためのファッションです。少女になることが目的ではありません。
せっかくの可愛いお洋服を着こなすためにも、似合うメイクをばっちりしてみてください。
髪型もですが、メイクも、どのロリィタジャンルを着るかによってまったく異なります。
甘ロリは、ばっちり付け睫毛をして目を大きく見せ、頬はピンクのチークを強調し、唇もピンクのグロスなどでうるうるにします。甘く可愛らしく、が基本です。
ゴスロリなら逆に、ガーリーな要素のないメイクをするので、ピンクは使いません。アイラインをきつめに引き、唇は肌と同じ色にしたり、血のように真っ赤なルージュを引いたりします。デコラティブな付け睫毛との相性もいいです。病的な雰囲気に仕上げるといいです。
クラロリは、上品なナチュラルメイクが好まれます。ナチュラルメイクというのは、手抜きメイクのことではなく、あくまでも仕上がりが自然に見えるメイクのことです。一般の方がするメイクに近いので、母親や化粧品売り場の人からやり方を教わることができます。
⇒クラロリのナチュラルメイクの仕方（基本
どのジャンルにしても、世間一般でトレンドとされているメイクはしないように気を付けてください。
ロリィタ系ファッション誌に掲載されているのは甘ロリ・ゴスロリのメイクが多く、クラロリはあまりありません。
ポートレート等、写真撮影を前提としているのか、普通に外出するだけなのかによってもお化粧の仕方は変わります。
ロリィタ誌に特集されているというだけで妄信するのではなく、自分のお洋服の傾向と合っているかどうかを考えましょう。
また、いくらメイクを綺麗にしていても、産毛の処理をしていないのはロリィタに限らず女性として恥ずかしいです。
自分が思っている以上に、他人からはよく見えるものなので、気を付けましょう。
敏感肌やアレルギーなどで、剃刀をあてられない・メイクができないという人もいると思います。
メイクが必要になるロリィタファッションを無理して着ないのも一つの選択です。
他の人から見たら、事情があってメイクができないのか、単にしていないのか、区別がつきません。なので、どうしてもすっぴんでロリィタを着るなら、痛ロリ呼ばわりされてしまう覚悟が必要です。
しかし、メイクには紫外線や乾燥からお肌を守る効果もあります。なので、すっぴんでいることが必ずしも最善とは限りません。ぜひ一度、皮膚科で相談してみてください。
わたしは敏感肌ですが、敏感肌用の化粧水・乳液、自然素材で低刺激の化粧品を問題なく使っています。
アレルギー対応の化粧品も今は多くあります。アレルギー成分のいっさい使われていない化粧品を探す努力は、ロリィタを着なくても未来の自分のためになりますよ。
⇒見た目が可愛いコスメ・化粧品ブランドまとめ（プレゼントにも）
6. コスプレとの混同
ロリィタはファッションなので、コスプレやメイドとは違います。
あまり知らない人から間違われることが多く、ロリィタさんが非常に嫌がることのひとつです。
それが、非ロリどころか、初心者とはいえロリィタファッションを着ようとしている人が混同してしまうのは恥ずかしいですし、お姉さま方から好意的に受け入れられません。
具体的には、
・コスプレショップで売っているロリィタ風のお洋服を着ている
・ファッションウィッグではなくコスプレ用ウィッグを使っている
これをしてしまうと「ロリィタファッション」としては認識されません。
紛らわしいものに、「ロリィタ服を着ているアニメ・漫画・ゲームなどのキャラクターのコスプレ」があります。
紛らわしいのは事実ですが、ロリィタさんから見れば、これはロリィタではなくコスプレです。
なお、盗作・コピー品を売る悪質な業者で買ったものは論外です。
いくら安くても、白い目で見られるだけでなく危険が伴うことなので、絶対にやめておきましょう。
「ロリィタ 激安」などのキーワードで検索したものを、画像だけ見て通販で買ってしまうと、自分でも気付かないうちにこれをしてしまっている可能性があります。
⇒安いロリィタ服を通販で買うリスク
7. ローファーなど、ロリィタファッションには合わせないアイテムを取り入れている
特に中高生に多いミスとして、ロリィタのお洋服にローファーを合わせてしまうというのがあります。
たとえスクールテイストのお洋服であっても、ローファーはNGです。
合う合わない以前に、そもそもローファーはロリィタファッションには取り入れないアイテムだからです。
お着物に、草履ではなくローファーを履いていたら、あきらかにおかしいですよね？ 感覚としてはそういう感じです。
ロリィタブランドでローファー風のお靴が売られていることがありますが、学生服に合わせる普通のローファーとは別物ですので、注意してください。
他にも、スニーカー、ピンヒール、7cm以上のヒール、トゥ部分が尖ったもの、ミュール、便所サンダルのようなデザインはロリィタファッションには合わせません。
⇒ロリィタファッションのお靴まとめ（甘ロリ・クラロリ）
ロリィタファッションのときは、お洋服に合ったお靴を履きましょう。
まとめ
今回は、着こなしやコーディネイトに関することにしぼりました。
マナーや言動まで含めると、もっとたくさんのことがあります。
注意して欲しいのは、この記事は痛ロリと認識されたくない初心者さん向けにまとめただけであり、上記の着方をしている人を否定するものではありませんし、これらのミスをしている人を「痛ロリ」呼ばわりしたり批判したりしていいということではありません。
それはロリィタとしても人としてもマナー違反です。
他者を誹謗中傷する権利は、誰にもありません。
あきらかにおかしなコーディネイトをしている人を見ても、決して口には出さず、心の中で思うに留めましょう。
⇒春夏ロリィタファッションの必需品！ おすすめの日傘・パラソル
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⇒持っているだけで女子力UP！ 見た目が可愛いコスメ・化粧品ブランドまとめ（プレゼントにも）
⇒ゼロから始める 【保存版】初心者のロリィタファッションデビューまとめ
⇒【具体例】初心者さん向けの安いクラロリ・ロリィタブランドのまとめ
⇒初心者・大人も普段着にしやすいカジュアル・シンプルなクラロリ風
⇒ロリィタファッション用語集
⇒ロリィタブランド一覧（読み方と簡単な傾向）
⇒上品なクラシカルロリィタ（クラロリ）のブランドまとめ
⇒甘くて可愛いロリィタファッション（甘ロリ）のブランドまとめ
⇒退廃美が特徴的なゴスロリ（ゴシックアンドロリィタ）のブランドまとめ
⇒和風ロリィタ（和ロリ）を扱うブランド
⇒華ロリ（中華風ロリィタファッション）の特徴とブランド
⇒ミリロリ（ミリタリーロリィタ）の特徴とブランド・注意点
⇒ジャンル別ロリィタブランドの比較
⇒ロリィタファッションの種類とジャンル
初心者さんでも間違えたくない！
⇒「ゴスロリ」とは？ ロリィタファッション初心者に多い誤解まとめ
⇒ロリィタファッション初心者がおさえておきたい5つのこと
⇒クラロリ・ロリィタファッション初心者が注意すること（実生活編）
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