いま海外ロリィタブランド勢が熱い!

ロリィタは東京の原宿を発祥とするストリートファッションで、西洋のモチーフにインスピレーションを得ていても、日本人らしい繊細な感性で確立された日本独自のスタイルです。
今や世界に熱狂的なファンを持つ文化でもあります。
BABYやイノワなど、海外でもお茶会を開催したりするブランドは少なくありません。
そして、外国でもロリィタブランドが立ち上げられ、Baroque(バロック)やLIEF(リフ)を筆頭に、日本へ進出するという、いわば逆輸入のような現象が起きています。
年々、そのブランドの数も増えてきているようです。

日本のロリィタにとって有名なBABYやイノワ、ロリィタファッションの王道だからこそいいと思う人もいれば、ロリィタであれば見てすぐにわかるブランドではなく、あまり知られていないようなお洋服を着たいと思う人もいるでしょう。
個人のインディーズブランドも良いですが、まだ国内で着ている人の少ない海外ロリィタブランドでお気に入りを見つけるのもひとつの選択肢かもしれません。
また、それぞれの国の民族衣装や国民性のようなものがロリィタファッションと融合した、日本とは違うテイストがあるのも魅力的です。

Baroque(バロック)、Dear Margaret(ディアマーガレット)

※2018年3月23日(金)よりATELIER PIERROT(アトリエピエロ)にてBaroque、Dear Margaretともにお取り扱い開始(18′ 3/9追記)

韓国の甘ロリ系ブランド、Baroque
わたしはケラショップでお取り扱いが始まったことで知りました。
日本のイラストレーターSakizo(早紀蔵)様とのコラボ、Rapunzelシリーズです。
その後も、Antique Frames and Royal Jewellery、Secret gardenシリーズ、Repose of Queenシリーズなどがありましたね。
日本でもファンが増えている印象です。

ケラショップ以外での国内でのお取り扱いがないようなのが残念ですね(知らないだけでしたらすみません)。
バロック公式ブランドサイトで、日本語版のオフィシャルオンラインショップがあるにはあるんですが、どのサンプル画像がどのお色なのか、非常にわかりにくいんですよね…。
そもそも、このお色の写真そのものがないのでは? ということも多いです。

海を渡り国を越えるので、送料の桁が違うことと、いったん日本人の目によるチェック(検品)がないと不安なことから、個人的にはケラショップでサンプルを見た上で注文したいです。
ただ、すべてのバロック商品をケラでお取り扱いしているわけではないのが残念。

クラロリ好きのわたしとしては、セカンドラインとしてバロックでお取り扱いが決定したクラシカルロリィタブランド「Dear Margaret」に注目しています。
ケラショップへの入荷については不明ですが…バロックが販売と生産を担当するそうなので、可能性はありますよね。
Dear magaretは「ある小さい街の中心街にある洋装店バロックで働く少女マーガレットが作るお洋服」がコンセプトに、お洋服にストーリーを持たせています。
既にバロックの公式サイト(日本専用オンラインショップ)にて、「マーガレットのファーストドレス」「マーガレットのファーストカチューシャ」、冬用コートのご予約が始まっていて、商品画像も見ることができます。
チェックのプリーツスカートやダブルボタンにスクールなテイストも感じますが、スタンドカラーとフリルやおリボンの使い方にクラロリらしい魅力があります。
まだアップされている商品は少ないですが、これからの展開が楽しみです。

LIEF(リフ)

こちらも韓国の甘ロリブランド、リフ
つい最近まで、日本では福岡のメゾンドローゼンクロイツのみだったのに、フィジカルドロップ、アトリエピエロでもお取り扱いが始まり、急に全国規模に広がった印象です。
甘いロリィタ系が多いですが、クラシカルにも着られそうなお洋服も時々あります。タブリエや小物だけを取り入れてみるのもいいですね。
基本的には受注生産でしたが、フィジカルドロップやアトリエピエロなどで普通に在庫が置かれるようになりました。直接、自分の目で見て買うことができるので安心ですね。

アジア圏のロリィタブランド

ここからはワンダーウェルトフルールでお取り扱いのある海外ブランドです。(ワンダーウェルトは古着の買取販売、新品はフルールです)

R-SERIES(アールシリーズ)
中国のクラシカル系ブランド。
本格的なチャイナ服とロリィタファッションが融合した、国内ブランドではお目にかかれないクオリティの華ロリがなんといってもすてき。
「玄武」シリーズやブラウスで中華服風があります。
チャイナでないロリィタ服もあり、甘めなクラシカル・ゴシックという印象。甘さの加減はパイレーツやイノワぐらいでしょうか。
華ロリやクラシカル好きさんに魅力的なブランドです。

Surfacespell(サーフェイセスペル)
中国のクラロリブランド。「クラロリのすすめ」でも何度も取り上げてる注目のブランドです。メイデンともイノワとも異なる、独自のクラシカルロリィタが楽しめます。
なんと2002年に立ち上げられた、十五年の歴史を持つ老舗です。日本のロリィタブランド並みの歴史ですね。
長く続くということは、長く愛されるクオリティであるということでしょう。
クラシック・ヴィンテージなどを取り入れ、刺繍やレースの重ね方など、細部までこだわり抜いたデザインが美しいです。
着丈が120cm以上あるロング丈の展開も多いので、クラロリやロング好きさんに注目のブランドです。

Écailles De Lune(エカイユドゥリュンヌ)
「儚き生命と死の静寂」をコンセプトにした、2013年に立ち上げられた中国のゴスロリブランド。
ブランド名は「月の鱗」を意味するフランス語から。
可愛いものからゴスロリらしいダークなものまで幅広いです。
ゴスロリはもちろん、クラロリ好きさんにも惹かれるお洋服があるかもしれません。

Nightmare(ナイトメア)
中国のゴスロリブランド。
「死、愛情と幻想」をコンセプトにした、日本のゴスロリブランドとはまた趣きの違うゴシック&ロリィタです。
2015年に立ち上げられたので、まだ歴史は短いですが、ダークファンタジーのような独特な世界観が人気のようです。

ICHIGO15(イチゴ)
中国のゴシック系ブランド。
シルエットが特徴的に感じます。日本人とは空間把握というか、三次元的な捉え方が違うのかなと思わせる、興味深いお洋服です。
黒系が多く、皇子というよりは少年のようなパンツスタイルもあります。

AmaStacia(アマスタシア)
中国のゴシック寄りロリィタブランド。
肩をむき出しにした「Coppélia肩出しセーラーワンピース」には正直「おおう…」となったものの、日本のロリィタファッションとは捉え方が異なるのかもしれませんね。
「八十日間世界一周シャツワンピース」はストライプの使い方も上品で、クラシカルな印象です。
やはり日本のゴシック系ブランドとは雰囲気が違います。

Atelier 17(アトリエセブンティーン)
台湾のロリィタブランドですが、現在フルールでお取り扱いがあるのはイラストレーター零夜様とのコラボ商品のみです。
ゴシックで辛口なインパクトのあるオーバーニーなどがあります。

HAENULI(ヘヌリ)
韓国のロリィタブランド。
ジャンルがとても難しいですね。全体にはゴシック系が多めな印象ですが、可愛い印象のカチューシャや、クラシカル・甘ロリ・ゴスロリ共通で使えそうな「パールヘッドドレス」(ラリエットのほうが近いと思われます)もあります。
最初に見るとびっくりするようなカラフルなお洋服の展開も。

ROSE AND BONES(ローズアンドボーンズ)
中国のゴスロリブランド。
暗い・退廃的というよりは、スタイリッシュな感じがします。

ATELIER THE LITTLE ROE DEER(アトリエザリトルローディアー)
中国の甘ロリブランド。
可愛いプリントと、構え過ぎず気軽に着られる印象が特徴的。

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その他の海外ロリィタブランド

Baby Ponytail(ベイビーポニーテール)
甘ロリ寄り。
民族衣装のような、独特な雰囲気が印象的です。

Chérie Cerise(シェリーセリース)
甘ロリですが、クラシカルな印象のあるお洋服もあります。

cuteberry(キュートベリー)
王道系の甘ロリブランド。
砂糖菓子のような色合いのミントやピンク、可愛いプリントが特徴的。

海外ブランド品を購入するときの注意

まず海外のブランドは国内の人気ロリィタブランドのような高いクオリティであるかどうか、わかりません。
写真でどれだけ可愛くすてきに見えても、素材の質や縫製の丁寧さは、実際に手にとって自分の目で見てみなければわかりません
さらに、インポートは税関にて商品を開封されることがあるため、傷や汚れの心配があります

なので、取扱店の店頭で実物・サンプルを見るのがベストです。
国内の展示即売会等のイベント(アーティズム、アラモードマーケット、直近なら10/15ロマアラなど)に参加する海外ブランドもあるので、そこで見るのも良いですね。

ブランド公式オンラインショップで直接買うこともできますが、国内の取扱店を通すほうが、トラブルがあった際に安心です。
ブランド側で通常は出荷前に検品されますが、日本人の目でもう一度検品をしてもらってから買えるほうが絶対にいいと思います。
海を渡るため個人で買うとかなり送料が高いですが、取扱店ならその負担もないのが嬉しいですね。(通販の場合、その分の送料はもちろんかかります)

実物を見ないでのお買い物はおすすめできませんが、どうしてもの場合は、何度か利用して「このブランドなら絶対に大丈夫」という確信が持てたら、でしょうか。

もうひとつ要注意なのが、サイズです。
海外ブランドに共通する特徴として、国内ロリィタブランドに比べると全体的にかなり大きめのつくりになっています。
特にバスト・ウエスト・肩幅ですね。
普段Mサイズを着ているなら、海外ブランドでMサイズを買うと大き過ぎると思います。
試着をするか、通販で買うなら必ずサイズ表を確認しましょう。

まとめ

日本国内でも、大手の有名な人気ロリィタブランドというと数は限られてくるのに、日本でお取り扱いのある海外ブランドだけでこんなにも数があるというのはすごいですよね。インディーズも含めているとはいえ。
これから、ますます海外ブランドは進出してくると思われます。
ゴスロリバイブルなど、日本のロリィタファッション誌に掲載されているブランドも多くあります。
日本の従来のロリィタブランドも大切にしつつ、新たな出会いにも期待したいですね!

海外ロリィタブランドの一覧・まとめ
ロリィタブランド一覧(読み方と傾向)
ジャンル別ロリィタブランドの比較
上品なクラシカルロリィタ(クラロリ)のブランドまとめ
甘くて可愛いロリィタファッション(甘ロリ)のブランドまとめ
退廃美が特徴的なゴスロリ(ゴシックアンドロリィタ)のブランドまとめ
サーフェイセスペルなどクラロリ必見の海外ブランド
皇子・王子系ロリィタファッションのブランドと特徴
閉店・撤退・倒産したロリィタ系ブランドまとめ

ロリィタファッションの種類とジャンル
ロリィタファッション用語集
【保存版】初心者のロリィタファッションデビューまとめ

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投稿者: 冬花

クラロリ愛好者

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